安全なバナナの選び方【輸入果物についてまわるポストハーベスト問題】


バナナは健康にいいっていうけど、農薬が心配だな、、、



子どもにも安心して食べさせられる安全なバナナってあるのかな?
こんな疑問に答えます。
- 安全なバナナを選ぶポイント
- 輸入果物の問題点
総務省の調べによると、日本で最も消費されている果物がバナナです。
たしかに栄養豊富ですし、比較的安く売られているので気軽に買えます。
おやつにも軽食にも食べることができるので、子供から大人まで人気がありますよね。
しかし、そんなバナナの安全性について考えたことはありますか?
実は、バナナをはじめ輸入果物には、その安全性に対していくつかの問題点があります。
この記事では、安全なバナナの選び方と輸入果物についてまわるポストハーベストの問題について詳しく解説します。
記事を読み終えたら、「安全で体にいいバナナ」を選べるようになりますよ!
筆者プロフィール


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ジャンクフード中毒から自然食品店長に。
20代で体調を大きく崩し、食養を学んで病弱体質を改善。自然食の仕事10年以上の経験と体験をもとに「安全な食品の選び方」と「体にいい自然食」について発信中!
安全なバナナの選び方


「安全なバナナ」の条件として、次の4つが挙げられます。
- 無農薬・無化学肥料栽培
- 遺伝子組み換えでない
- ポストハーベスト農薬不使用
- 燻蒸処理をしていない
これらの条件を満たすものかどうかは、実はバナナに貼ってあるシールで見分けることができます。
バナナに限らずですが、輸入果物にはPLUコードという数字表記が義務づけられています。(貼っていない場合はメーカーのHPで調べることができます)
PLUコードとは「Price Look Up コード」のことで、価格をはじめ、サイズ、商品の種類、栽培法など、流通のために必要な情報が示されています。
ちなみに、この番号は世界共通です。
多くの場合、PLUコードは4桁か5桁で、そこには化学肥料や農薬が使用されているかなどが示されています。
3か4で始まる4桁の数字→化学肥料使用
8で始まる5桁の数字→遺伝子組み換え作物
9で始まる5桁の数字→有機栽培
ちなみに、PLUコードの数字の意味は、PLUコード検索で調べることができますので、気になる方はチェックしてみてください。


さて、前述した安全なバナナの条件を満たしているのが「有機栽培バナナ」です。
また、希少ですが「国産バナナ」も安全性が高いといえます。
①「有機栽培バナナ」を選ぶ理由
有機栽培は、化学肥料や化学農薬を使用していない栽培法のことで、通常の栽培に比べて、健康に悪影響を与える可能性が極めて低いです。
スーパーなどで売られているバナナのパッケージに「有機JAS認定マーク」が付いていれば、それは有機栽培で作られたものです。


「有機JAS認定」は、設定された基準値をクリアしなければ認定されないので、化学肥料や化学農薬が不使用だということを見極める基準になります。
さらに、現地での有機栽培を保証するだけでなく、ポストハーベスト、燻蒸などの薬品処理をしていると「有機栽培」の認定が受けられないことになっています。
(ポストハーベスト農薬、燻蒸については後述します)
つまり、国産でなくても、有機栽培のバナナであれば、薬品を体に入れる影響がないといえます。
ちなみに、日本ではフィリピン産のバナナが輸入の80%を占めますが、現地では大量の農薬散布による住民の健康被害が問題になっています。
大量生産のための大量の農薬使用は、私たち消費者だけでなく、生産地域にも大きな影響が出ていることはあまり知られていません。
▼貴重な有機栽培バナナ
②「国産バナナ」を選ぶ理由
国産のバナナが安全という理由は、「ポストハーベスト農薬」「燻蒸処理」がされていないという点です。
「ポストハーベスト農薬」とは収穫後に使用される農薬のことで、主に長時間の輸送中、腐敗を防ぐ目的で使われます。
しかし、通常の農薬と違い、収穫後に使用される農薬のため、農薬が残留している可能性がとても高いです。


「燻蒸処理」とは消毒のことで、輸入した果物に病害虫が発見された場合、密閉倉庫の中で農薬を燻蒸して、害虫を死滅させる処理を行います。
最近はバナナにポストハーベストはあまり使用されていないようですが、燻蒸処理の場合、表示義務がないため、輸入バナナの場合は「有機JAS認定マーク」がついていない限り、安全とはいえません。
その点、国産のバナナなら、ポストハーベスト・燻蒸処理の心配がありません。
▼希少な国産バナナ
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輸入果物についてまわるポストハーベスト問題


ここからは「ポストハーベスト」について、より詳しく解説してゆきます。
「ポスト」=後、「ハーベスト」=収穫という意味で、「ポストハーベスト農薬」とは収穫後に使う農薬のことをいいます。
通常の農薬は作物の生育段階で使われますが、ポストハーベスト農薬は目的が違い、外国への長時間の輸送を考え、見た目を良くしたり、輸送中の害虫対策や、防カビ目的のために使用されます。


ポストハーベスト農薬は、輸入輸出が盛んに行われている多くの国で使用されていますが、日本では、法律上ポストハーベスト農薬の使用は禁止されています。
しかし、輸入果物に使われる際は「食品添加物」として使用が限定的に認められているのです。
これには、輸入をめぐってアメリカからの強い圧力があったといわれていますね。
食中毒などを起こさないために使用されているわけですが、収穫後に使用されることで残留量が多くなりやすく、そのことが健康を脅かす最も大きな理由となっています。
ポストハーベスト農薬の危険性
OPP(オルトフェニルフェノール)、TBZ(チアベンダゾール)、イマザリルなど、ポストハーベスト農薬として使われる「防カビ剤」はどれも毒性が強く、発がん性、催奇形性、染色体異常などの健康被害が指摘されています。
「皮をむけば問題ない」という人もいますが、防カビ剤は表面だけでなく、果肉にも浸透している可能性もあります。
また、子どもの場合は皮ごとかじってしまったりすることもありますよね。
繰り返しますが、「防カビ剤」は本来、食品添加物ではなくて、危険性の高い農薬です。
気付かないまま、口に農薬が入っていると考えるとゾッとしますね。
ポストハーベスト農薬が使われている主な輸入果物
ポストハーベスト農薬は柑橘系の果物にはほとんど使われていると思ってよいでしょう。
以下、ポストハーベスト農薬が使われている輸入果物です。
- オレンジ
- レモン
- グレープフルーツ
- さくらんぼ
- バナナ ※近年はあまり使われていないとのこと
特にレモンは皮ごと料理に使ったりするので、防カビ剤が口に入る可能性が高くなります。
輸入果物を食べる際は、流水でしっかり洗ったり、皮を厚めに剥くなどの工夫をするといいですね。
ちなみに、ヘタの部分にも多く農薬が残っているといわれていますので、忘れずに洗浄しましょう。
まとめ|安全でおいしいバナナを選ぼう!


- 無農薬・無化学肥料栽培
- 遺伝子組み換えでない
- ポストハーベスト農薬不使用
- 燻蒸処理をしていない
これらの条件を満たすものかどうかは、バナナに貼ってあるシール「PLUコード」で見分けることができます。
≫ PLUコード検索
バナナに限らず、普段私たちが目にする果物の多くは、実は輸入品であったりします。
輸入品がすべて悪いというわけではありませんが、危険性が高いということです。
その果物が「どこから来たものなのか」「どうして色が鮮やかなままなのだろうか」と深く考えてみる癖を持つことは、とても大切なことです。
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