【節分】恵方巻きは伝統的な風習ではない!?その意味と由来とは?

日本人が大切にしている伝統文化・風習の中に「節分」があります。
節分の日は、豆まきをしたり、柊いわしを飾ったりと、今でも強く風習が残っていますね。

しかし、近年は、恵方巻きを食べる風習が急速に広まっています。
[voice icon=”https://yasai-tabeyo.com/wp-content/uploads/2020/01/coconala_icon_49_02point.jpg” name=”アルトム” type=”l line”]この恵方巻き、実はコンビニが発祥ってご存知でしたか?[/voice]
今回は恵方巻きの意味と由来について解説します。
節分の恵方巻きは伝統的な風習ではない

恵方巻きとは
恵方巻きとは、節分の日に食べる太巻き寿司のことです。
節分の日は2月3日。
節分については、以下の記事で詳しく書きましたので参考にしてください↓

太巻き寿司には「福を巻き込む」という願いが込められています。
縁が切れたり、福が途切れたりしないように、包丁で切ってはいけなく、その年の恵方を向いて食べます。その時、黙って願い事をしながら1本食べると、厄除けになったり、願い事がかなうとされています。
「恵方」とは

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恵方とは、歳徳神(としとくじん)のいる方角。歳徳神は、その年の福をつかさどる神様。
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恵方とは、簡単に言うと、その年の良い方角のことです。
もともとは、お正月にお迎えする年神様(としがみさま)が来臨する方角とされてきましたが、現在は陰陽道の福の神:歳徳神がいる方角を恵方と呼ぶようになりました。
歳徳神は美しい女性神で、その方角に向かって事を行えば、「すべて吉」となり、「たたり神などが巡ってこない」と言われています。
恵方は十干によって決まる

新しい年が近づくと、「来年の干支(えと)は何かな?」と考えますが、多くの人が十二支(じゅうにし)だけを思い浮かべてしまいます。
十二支というのは、お馴染みの子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のこと。
これは「支」の部分で、本来は「干」の年と2つ合わせて「干支」と呼びます。
この「干」は十干(じっかん)のこと。つまり、干支とは十干十二支のことをいいます。
そして、歳徳神のいる方角は、十干(じっかん)によって決められます。
十干とは、中国から伝わってきた思想で、陰陽説、五行説と深く結びついています。
詳細は省きますが、五行の「木・火・土・金・水」を、陰陽の「兄(え)・弟(と)」に対応させて出来たものが十干と言われています。
[box class=”green_box” title=”十干”]
甲(こう)「きのえ」
乙(おつ)「きのと」
丙(へい)「ひのえ」
丁(てい)「ひのと」
戊(ぼ)「つちのえ」
己(き)「つちのと」
庚(こう)「かのえ」
辛(しん)「かのと」
壬(じん)「みずのえ」
癸(き)「みずのと」
※(訓読み)「音読み」
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繰り返しますが、歳徳神のいる方角、つまり恵方は、この十干によって決まります。
十干 | 西暦 | 方角 |
甲の年 | 4 | 東北東やや右 |
己の年 | 9 | 〃 |
庚の年 | 0 | 西南西やや右 |
乙の年 | 5 | 〃 |
辛の年 | 1 | 南南東やや右 |
癸の年 | 3 | 〃 |
丙の年 | 6 | 北北西やや右 |
戊の年 | 8 | 〃 |
壬の年 | 2 | 南南東やや右 |
丁の年 | 7 | 〃 |
十干は10年で一回りします。西暦の下1桁の数字を表に入れてありますので、それに合わせてみると分かりやすいです。
現在は十二支(じゅうにし)の方が馴染みがありますが、実はこの十干、私達の生活に意外と溶け込んでいます。
契約書などで「甲」「乙」など略称で使われたり、順番が決められないほど難しい状態を「甲乙つけがたい」とも言いますよね。
[voice icon=”https://yasai-tabeyo.com/wp-content/uploads/2020/01/coconala_icon_49_03nayamu.jpg” name=”アルトム” type=”r line”]甲・乙・丙・丁までは知ってましたけど、、、[/voice]
また、歴史上の大きな出来事には十干と十二支、つまり干支(えと)が使われています。
- 戊辰戦争(慶応4年・1868年)
- 壬申の乱(天智天皇11年・672年)
ちなみに、「還暦」とは生まれた年の干支に還ることをいいます。
現在は西暦ばかりが使われて分かりずらいですが、昔は干支が生活に馴染んで使われてきたことが伺えます。
節分・恵方巻きの発祥はコンビニ

お祭りや行事の際に、お寿司を食べるという風習は昔からありますが、太巻きを食べるという風習は正確な資料が残っていなく、一説によると、大阪の遊女の間で「恵方の方角を向きながら太巻きを食べると幸せになる」ということが流行していたといいます。
その後、昭和になって、大阪にある寿司商組合と海苔問屋組合が売り出した「幸運巻き寿司」という太巻きが、現在の節分・恵方巻きのルーツと言われています。
[voice icon=”https://yasai-tabeyo.com/wp-content/uploads/2020/01/coconala_icon_49_02point.jpg” name=”アルトム” type=”l line”]歴史としてはそんなに古くないんですね。[/voice]
もともと関東には太巻きを食べる風習がありませんでしたが、大阪で生まれてから、少しずつ広がっていき、1989年、コンビニ大手のセブンイレブンが初めて「恵方巻き」という名称で商品を販売し始めました。全国に店舗を持つコンビニによる販売、プロモーション力により、2000年以降、一気に全国に広がり、現在に至ります。
節分に恵方巻きを食べることは、伝統的というより、どちらかというと商業性の強いものですが、恵方を知ること自体は昔から馴染みがあり、良いことです。
新しく出来た風習と思えばいいですね。
まとめ
節分・恵方巻きの意味と由来について解説してきました。
[box class=”yellow_box” title=”ここがポイント!”]
- 恵方巻きとは、太巻き寿司のこと!
- 恵方を向いて黙って1本食べると厄除けになり、願い事が叶う!
- 恵方は十干(じっかん)によって決まる!
- 恵方巻き、実はコンビニ発祥の商業目的だった!
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恵方巻きはご家庭でも簡単に作れます。
[voice icon=”https://yasai-tabeyo.com/wp-content/uploads/2020/01/coconala_icon_49_01egao.jpg” name=”アルトム” type=”l line”]七福神にちなんで7種類の食材を入れると良いとされています![/voice]
節分の日は家族で楽しんで恵方巻きを作るのもいいですね。
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