「健康の為に玄米を食べようかな、、、」
「でも、玄米って逆に体に悪い、っていう人もいるけど実際どうなんだろう?」
こんな疑問に答えます。
- 「玄米のデメリット」と言われるところ
- デメリット以上に「玄米のメリットを増やす食べ方」

健康食の代表ともいえる玄米ですが、「逆に体に悪い」という情報も耳に入ってきます。
確かに玄米にはデメリットといわれる部分があります。
しかし、そのことをしっかりと理解して、気を付けて食べるようにすると、デメリットどころかメリットの方が断然多いのが玄米です。
その理由を、実際に玄米食を10年以上続けている私がお伝えします。

Contents
玄米にもデメリットがある!?

一般に、玄米食のデメリットとして挙げられているのが、この5つです。
- フィチン酸によってミネラル不足になってしまう
- アブシジン酸が細胞のミトコンドリアを傷つけてしまう
- 白米に比べて残留農薬の危険性が高い
- 消化不良を起こす可能性がある
- 美味しくない
しかし、これらデメリットとされる理由は、玄米のことをきちんと理解して、正しい食べ方を意識すれば、まったく心配ありません。
玄米はデメリット以上にメリットが多い食べ物です。
では、1つずつ解説してゆきましょう。
玄米のデメリット①フィチン酸によってミネラル不足になってしまう

玄米に含まれるフィチン酸によって、体内のミネラルが排出されてしまい、ミネラル不足になるという説があります。
しかし、これは科学的な根拠がないことから、間違いであるとも指摘されています。
確かにフィチン酸にはミネラルと結合して、それを排出するという性質があります。
しかし、玄米に含まれるのは「フィチン」で、すでにフィチン酸がヌカの中にあるミネラルと結合している状態です。
このことから、体内の他のミネラルを排出してしまうという心配はありません。
また、
- 玄米に含まれるフィチンは非常に少ない
- フィチン酸の影響は「生」の状態が強く、火を通す(お米を炊く)とその作用がほとんどなくなる
以上のことから、玄米を食べたことによってミネラル不足に陥るという心配はないと言えます。
一方で、フィチン酸には抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、貧血の予防効果があるとされています。
玄米のデメリット②アブシジン酸が細胞のミトコンドリアを傷つけてしまう

また、玄米にはアブシジン酸という植物性ホルモンが含まれています。
アブシジン酸とは、植物が乾燥に耐える為に産生するホルモンで、これが分泌されると、植物内の水分が種子など大切な部分に移動して自己防衛反応をします。
このアブシジン酸が細胞のミトコンドリアを傷つけるため、玄米は危険とされる説があります。
しかし、この危険性はあくまでも仮説であり、実際に体内で起きる反応を指しているわけではありません。
フィチン酸の問題と同様、近年では、この説は間違いであると指摘されています。
また、アブシジン酸はフィチン酸と同じように、「生」の状態が作用が強いと言われ、玄米(お米)は火を通して食べることから、食べても直接的には作用しないと考えられます。
玄米のデメリット③白米に比べて残留農薬の危険性が高い

玄米は精米をしないため、農薬が残留していて、白米より危険なのではないか、ということもよく言われます。
確かに、白米に比べて残留農薬の可能性は高いですが、それ以上に玄米には強力なデトックス(解毒)作用があります。
玄米に含まれる食物繊維、そして前述のフィチンが、化学物質、農薬成分などを排泄してくれるのです。
玄米のデメリット④消化不良を起こす可能性がある

玄米は消化をするのに時間がかかる食べものです。
ですので、しっかりと噛んで消化しないと、胃腸が弱い人、噛む力の衰えた高齢者、幼児は消化不良を起こしてしまう可能性があります。
そういう人は、無理せずに五分づきや七分づきにして食べるのもオススメです。
精米機があると、その時食べる分だけ精米できるので、とっても便利です↓
玄米のデメリット⑤美味しくない

「やっぱり白米と比べると、パサパサしていて美味しくない」
こういう人は多いです。
また、「卵かけご飯」や「カレー」など、白米との相性が良い料理もありますよね。
しかし、玄米は炊き方で美味しくなります。
これについては、この後、解説してゆきます。


玄米のメリットを増やす食べ方

玄米のデメリットとされる理由をもう1度見てみましょう。
- フィチン酸によってミネラル不足になってしまう
- アブシジン酸が細胞のミトコンドリアを傷つけてしまう
- 白米に比べて残留農薬の危険性が高い
- 消化不良を起こす可能性がある
- 美味しくない
このうち、①フィチン酸と②アブシジン酸は、実際に体内への影響があることは確認されていませんので、心配ありません。
また、どちらの成分も「生」の状態が影響が強いことから、玄米は生で食べることはないので、この問題はあまり考えなくてもいいでしょう。
さて、③残留農薬と④消化不良、⑤美味しくないについてですが、玄米の性質を知って、「メリットを増やす食べ方」を意識することで、この問題は解消することができます。
それは、
- なるべく無農薬のものを選ぶ
- よく噛んで食べる
- 圧力鍋で炊く
この3つです。
玄米の食べ方①なるべく無農薬のものを選ぶ

前述したように、玄米は白米に比べて残留農薬の可能性が高いです。
しかし、白米よりも玄米の持つデトックス作用の方が上回りますので、実際は、白米を食べるより玄米を食べる方が残留農薬の心配はないのです。
しかし、それでも残留農薬の影響は心配ですよね。
近年は、農薬に対して耐性を持つ雑草や昆虫が出現してきて、さらに強い農薬が使われていたりします。
グリホサート系除草剤が効かない雑草、いわゆる「スーパーウィード」が発生していると答えた農家は、2011年にはアメリカ農家全体の34%でした。
しかし、2012年には49%と半数に迫っています。
2020年のデータはありませんが、この問題は増えていると考えた方がいいでしょう。— アルトム@食事を変えればカラダは変わる (@arutom1031) June 9, 2020
玄米のデトックス作用は強いですが、安全性を考えるなら有機栽培、無農薬栽培の玄米を選ぶことをオススメします。
玄米の食べ方②よく噛んで食べる

玄米は消化がよくない食べ物です。
だからこそ、玄米はよく噛まなければなりません。
実は、この「噛まなければならない」こと自体が玄米のメリットでもあります。
よく噛むことで、唾液が分泌され解毒作用が強まったり、脳の満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防止できたり、ダイエット効果があったり、と玄米のメリットが生まれます。
玄米の食べ方③圧力鍋で炊く

玄米は圧力鍋で炊くと、柔らかくもっちりとした食感で、美味しく炊き上がります。
「玄米は健康に良いのは分かるけど、美味しくないので続けられない」という人は、ぜひ一度圧力鍋で炊いてみてください。
圧力鍋での炊き方はこちらに記事で紹介しています↓
圧力鍋も色々ありますが、こちらがオススメです↓
まとめ

「玄米のデメリット」、そして「メリットを増やす食べ方」について解説してきました。
デメリットとされる理由は、玄米のことをきちんと理解して、「食べ方」を意識すれば、まったく心配ありません。
繰り返しますが、
玄米はデメリット以上にメリットが多い食べ物です。

これから玄米食を始めるという人は、以下のポイントを意識して、食べるようにしましょう。
- なるべく無農薬のものを選ぶ
- よく噛んで食べる
- 圧力鍋で炊く
玄米については、以下の記事も参考にしてください。
玄米と白米の違いについて↓
玄米の健康効果について↓
玄米の美味しい炊き方↓
安心・安全な食材を買うなら食材宅配がおすすめ!
安心安全で、品質の良い食材を買うなら、食材宅配もおすすめです。
最近の食材宅配会社は(すべてではありませんが)、
- 「安心安全で美味しい」を基準にしている
- 生産者の顔が分かるように情報を公開している
コンビニや一般スーパーなどで販売されている食材は、その品質が安全かどうかを調べることは、正直とても難しいです。
近くに自然食品の専門店があればいいですが、、、
そういうお店は、まだまだ少ないですよね。
食材宅配なら、パソコンやスマホで簡単に注文できて、届いた商品を安心して食べることができます。
数ある食材宅配の中で、どこを選べばいいのか分からないという方は、私が実際に試してみて、おすすめできる会社を以下の記事で紹介していますので、よければ参考にしてください↓
このブログでは、「食の安全」をテーマに、私が学んだ情報をお伝えしています。

それでは。
