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化学肥料のメリットとデメリット【健康と環境、そして未来について考える】

 

「化学肥料って体に悪いの、、、?」

「化学肥料を使うと、なにか問題があるの、、、?」

こんな疑問に答えます。

この記事で分かること

  • 化学肥料のメリットとデメリット
  • 「化学肥料はよくない」と言われる理由

アルトム
自然食品店の店長。Webライター。日本の食文化、食養を学んでいます。このブログでは主に「食の安全」「野菜の効能」について情報を発信しています。

 

食の安全について考える人が増えています。

ただし、農薬も化学肥料も、ちゃんと理由があって使われています。

一方をすべて否定するのではなく、まずはその内容を見つめて、一人ひとりが答えを出してゆく必要があります。

 

この記事では、化学肥料がどんなものなのか、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。

記事を読み終えれば、化学肥料についての認識が深まるはずですので、その上で、自分自身で答えを出して野菜を選びましょう。

※はじめに、安全性にこだわった野菜宅配について知りたい人は、「【決定版】野菜宅配おすすめランキング!食の安全を考えるならこの5つ!」の記事に進んでください。

 

目次

野菜に使われる化学肥料のメリットとデメリット

化学肥料のメリットとデメリット

 

化学肥料は効率よく野菜を育てるために、現代農業ではとても大切な役割を果たしています。

天候に左右されることなく、一定量を1度に収穫できることは、農家だけでなく、私たち消費者の食生活も支えてくれています。

ただし、過剰に化学肥料を撒くことは、私たちの健康や環境に悪い影響を与えてしまう可能性があります。

 

化学肥料とは

 

そもそも、化学肥料がどんなものなのか、正確に理解している人は少ないかもしれません。

まず、肥料とは「植物を育てるために人間が施す栄養」のことをいいます。

肥料(ひりょう、肥糧)とは、植物を生育させるための栄養分として人間が施すものである。土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する農業は、植物の生育に伴い土壌から減少する窒素リンなどを補給しなければ持続困難である。そこで、減少分を補給するために用いるのが肥料であり、特に窒素リン酸カリウム肥料の三要素と呼ばれる。

出典:Wikipedia

窒素、リン酸、カリウムの3つは、野菜の主要三大栄養素といわれています。

野菜が成長する際に、この3つの栄養素は特に不足しやすいといわれているので、肥料で補っているのです。

 

肥料には大きく分けて、化学肥料と有機肥料があります。

  • 化学肥料 窒素ガスなどの無機物を原料にして化学合成されたもの
  • 有機肥料 鶏糞などの動物性の有機物を原料にしたもの

 

化学肥料は化学的に合成したり、あるいは天然物を原料として加工して製造されます。

一方で、有機肥料というのは動植物の肥料であり、 堆肥や動物の糞尿などからつくられます。

有機栽培においては通常、有機肥料が使われています。

現代では、化学肥料の方が野菜の成長が早く、また、コストがかからないことから、使用している農家が多いです。

 

そもそも、なぜ化学肥料が使われるようになったのかというと、人口増加と食糧難が関係しています。

化学肥料が世界ではじめてつくられたのはイギリスとされています。

以下、独立行政法人農業環境技術研究所による記事から抜粋したものです。

世界最初の化学肥料の生産は、イギリスで1840年代に、過リン酸石灰の製造が試みられたころにあるとされている。世紀が変わって1909年には、ドイツの化学者F・ハーバーが空気中に無尽蔵に存在する窒素ガスからアンモニアを合成する実験に成功する。この功績により、ハーバーは1918年にノーベル化学賞を受賞している。その後、ハーバー法の改良に挑戦したK・ボッシュは、高圧化学の技術を用いてアンモニアの大量生産に成功する。この功績により、ボッシュもまた1931年に、技術者としては最初のノーベル化学賞を受賞している。この二人の科学者の名前に因(ちな)んで、空中窒素から窒素肥料を作る技術を「ハーバー・ボッシュ法」と呼ぶのである。

その後さらに、化学肥料の製造技術は多くの研究者によって改良され、より品質のすぐれた安価な肥料が生産されるようになる。そして、これらの化学肥料の利用により、ヨーロッパやアメリカ大陸の農作物の生産量は急速に伸びてゆくのである。20世紀の増加する人口をカバーするに足りる食料の生産量を確保することができた。

出典:独立行政法人農業環境技術研究所「化学肥料の功績と土壌肥料学」

 

ヨーロッパ、アメリカに続き、日本でも化学肥料の開発研究がされるようになります。

日本では戦後、深刻な食料不足に陥りました。

そこで解決策として化学肥料が使われるようになったといわれています。

食糧不足の時代を経て、人口増加、現代にいたるまで効率的に収穫できる化学肥料は、人々の安定した食生活を支えるためにとても大きな役割を果たしてきたといえます。

 

化学肥料のメリット

 

化学肥料のメリット

  • 簡単に撒ける
  • 栄養がすぐに届く(効率的)
  • 野菜の見栄えが良くなる

 

化学肥料は水分が少ないため、軽くて、簡単に撒くことができます

畑のような広い敷地に肥料を撒くことを考えると、化学肥料は使い勝手がとても良いです。

 

また、化学肥料は有機肥料と違って、土に溶けやすいという特徴があります。

そのため短時間で野菜の成長を促すことができます。

時間をかけて野菜を育てるより、短時間で成長させた方が効率的ですよね。

さらに、化学肥料を使うことで、サイズが揃い、形が綺麗な野菜を収穫することができます。

 

野菜を育てる上で、化学肥料を使うメリットはたくさんあります。

化学肥料は、形が綺麗な野菜を、短期間で育てることを可能にしてくれるのです。

日本では、多くの人がスーパーなどで野菜を購入する際、見栄えが良いものを選ぶ傾向にあります。

逆に、形が悪い野菜は破棄されてしまったり、格安で売られていることも多いです。

 

化学肥料のデメリット

 

使用量を守らず、過剰に化学肥料を使うことで以下の2つが懸念されています。

化学肥料のデメリット

  • 土壌を改良することができず、農薬を使うことになる
  • 過剰に撒くことで「肥料やけ」を起こす可能性がある

 

良い野菜を作るには栄養が豊かで、野菜が喜ぶ土が必要です。

野菜が喜ぶ、良い土壌を作るには「微生物」が深く関わっています。

微生物は落ち葉などの有機物を無機物に分解し、それを肥料に野菜が育つという役割を担っています。

しかし、化学肥料を使用することで直接養分が野菜に吸収されるので、微生物のエサがなくなってしまい、微生物が死んでしまいます。

微生物が死んでしまうと、病原菌が発生し、農薬を使わなければいけないという事態になってしまうのです。

化学肥料を過剰に使うことで、土がどんどん弱っていってしまうという訳です。

 

また、過剰に撒くと「肥料やけ」を起こす可能性があります。

「肥料やけ」とは、化学肥料によって植物の葉っぱが火傷をしてしまい、細胞が壊れてしまうことです。

化学肥料は石油を利用しているので、硫酸イオンという物質が含まれています。

過剰に撒くと、この硫酸イオンが葉に運ばれて、葉を焼いてしまいます。

正しい量を、正しく使用しなければ、野菜を痛めることになってしまうのです。

 

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化学肥料は健康と環境にどんな影響があるのか

 

化学肥料によって、効率的に野菜を育てることができ、収穫することに成功しました。

その一方で、化学肥料は健康問題や環境問題に取り沙汰されることも少なくありません。

 

前述したように、野菜が成長するためには「窒素」が必要がです。

窒素は野菜に吸収される際に、土の中で、硝酸態窒素という硝酸イオンの形に変化します。

化学肥料を過剰に与えすぎると、窒素を野菜が吸収しきれずに、野菜に残留してしまいます。

それを私たちが口にいれることで、健康に被害を与える恐れがあります。

硝酸態窒素はタンパク質と一緒に口に入れると発ガン物質を生成する可能性があります。

特に、小松菜や水菜など、葉野菜の平均値が高いといわれていますね。

 

さらに、この硝酸態窒素は環境にも影響を与えています。

硝酸性窒素は水に溶けて簡単に土から流れ出ます。

地下水を汚染し、河川や海へ硝酸態窒素が流れることで、水中の微生物などに影響を与えてしまいます。

 

安全性を考える農家が化学肥料を使わないのは、こういう理由があってです。

つまり、自分たちの利益だけでなく、健康や環境のことを考えてのことだと推測できます。

 

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まとめ

 

化学肥料には、メリットだけでなくデメリットもあります。

効率的に野菜を育て、収穫することを叶えてくれるという重要な役割もありますが、一方で、過剰に使用することで私たちの健康や環境に大きな影響も与えます。

薬などと一緒で、量を間違えば逆に健康に被害を与えてしまうんですね。

ですから、「化学肥料=悪」と決めつけるのではなく、まず手元にある野菜がどのようにして作られているのか理解する。

そして、自分で食べるものを選択することは、体と環境を守ることの一歩に繋がります。

安全性にこだわった野菜宅配について知りたい人は、「【決定版】野菜宅配おすすめランキング!食の安全を考えるならこの5つ!」の記事に進んでください。

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この記事を書いた人

ジャンクフード中毒から自然食品店の店長に。
無添加の食品に囲まれて生活しています。
人生において、食が最も大切であることに気付き、食養学、日本の食文化を勉強。
「食の安全」について情報を発信しています。

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