「1日1個のりんごは医者を遠ざける」
こんな言葉があるように、りんごは健康に良いとされる果物の代表です。
ギリシャには「人を永遠の世界に導き、永遠の生命と幸福を与えてくれる果実」として伝えられています。
また、「アダムとイブ」の「禁断の実」がりんごであることは有名ですよね。
日本では近年、「りんごダイエット」や「ニンジンりんごジュース」など、美容や健康のためにりんごを摂る方が増えています。
では、りんごは本当に健康に良いのでしょうか。
この記事では、
- りんごに含まれる栄養成分
- りんごの健康効果
について、詳しく解説します。
この記事を書いている私は、元自然食品店の店長で、現在はWebライターとして活動、主に「食の安全」について情報を発信しています。
食物が体をつくる。
今回は、りんごが持つ力についてお伝えします。

Contents
りんごに含まれる栄養成分

まずは、りんごに含まれる栄養成分を見てみましょう。
りんご(100g)に含まれる主な栄養成分
カロリー | 61kcal |
炭水化物 | 16.2g |
食物繊維 | 1.9g |
タンパク質 | 0.2g |
脂質 | 0.3g |
ビタミンC | 6㎎ |
カリウム | 120㎎ |
カルシウム | 4㎎ |
マグネシウム | 5㎎ |
りんごには、ビタミン、酵素、有機酸、ミネラルがバランスよく含まれています。
特筆すべきは、高血圧などの生活習慣病の予防・改善に効果があるカリウムや、整腸作用がある食物繊維が多く含まれていることです。
また、低カロリーというのも特徴です。
Mサイズのりんご1個(約250g)は153kcal。
白米1杯分(約150g)のカロリーが約250kcalですから、1日1個食べたとしても、カロリー過多にはなりません。
りんごは皮ごと食べるべき【りんごポリフェノール】

栄養成分の中で注目されているのが、りんご由来のポリフェノール、いわゆる「りんごポリフェノール」です。
このポリフェノールは様々な成分で構成されており、その中でもプロシアニジンという成分が最も多く含まれています。
このプロシア二ジンは、
- 抗酸化作用
- 血液中の脂質酸化を抑制
- LDLコレステロール値を低下させる
などの働きが認められています。
りんごを切るとその切り口が茶色に変色しますが、これはプロニアシジンの働きによるものです。
プロニアシジンが、果肉が酸化しないように保護することで変色しているのです。
このプロニアシジンは、主に皮とその皮下にあります。
つまり、りんごは皮ごと食べるのがおすすめです。

非常に希少ですが、有機栽培や無農薬栽培のりんごもあります。
無農薬といえば、「奇跡のりんご」が有名ですね。
無農薬のりんごはなかなか手に入れられませんが、減農薬のものは自然食品店などで買うことができます。

りんご「1日1個」の健康効果

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」
これはイギリスのことわざです。
なんだか日本の「柿が赤くなれば医者は青くなる」に似ていますね。
日本やイギリスだけでなく、世界中で「りんごは健康に良い」という認識があります。
実際に、様々な国でりんごによる健康効果が研究されていますので、その一部を紹介します。
- ダイエット効果
- 便秘・下痢の解消
- 高血圧、生活習慣病の予防・改善
- 離乳食に良い&虫歯の予防
りんごの健康効果①ダイエット効果

「りんごダイエット」を実践した人の多くが、その効果を実感しています。
りんごダイエットとは、食事のかわりにりんごだけを食べるという方法です。
いくつかの方法がありますが、その中で最も簡単なのが、1日のうちの1食をりんごだけにする方法。
この方法を3日間実践するだけで効果が出た人もいるといいます。
りんごには食物繊維が豊富に含まれていて、余分なコレステロールなどを便と一緒に排出してくれる働きがあります。
また、カロリーも少なく、GI値(食後血糖上昇値)も低いので、ダイエットに適した食べ物といえます。
りんごの健康効果②便秘・下痢の解消

ダイエット効果とも繋がっているのですが、りんごには便通を改善する働きがあります。
前述した通り、りんごの特徴は、食物繊維を多く含んでいることです。
特に、食物繊維のペクチンは、腸内環境を整える作用があり、便秘にも下痢にも有効です。
ペクチンにはコレステロール値の上昇を抑える働きがあり、動脈硬化の予防にも役立ちます。
りんごの健康効果③高血圧、生活習慣病の予防・改善

りんごには、食物繊維と共にカリウムが多く含まれています。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出する働きがあり、血圧を下げる効果があります。
また、血液をサラサラにするので、あらゆる病気の予防に繋がります。
さらに、りんごにはビタミンCも含まれていて、それが鉄分の吸収を高め、貧血の予防に役立つことも分かっています。
また、りんごを多く食べることで、がんになるリスクが10%以上軽減できるという研究成果もあります。
りんごの健康効果④離乳食に良い&虫歯の予防

りんごは赤ちゃんの離乳食に適しています。
りんごをすりおろして与えると、乳幼児の胃腸に優しく作用します。
また、りんごを丸かじりすると、実は虫歯の予防に役立ちます。
それは、りんごポリフェノールが虫歯菌が出す酵素の働きを阻害するからです。
その結果、口内は歯垢がつきにくい環境になり、虫歯の発生を防ぐ効果が期待できます。
また、りんごをそのまま丸ごとかじることで、歯に付着した歯垢を除去することができます。
そして、顎も鍛えることができるので、こどもにはおすすめの食べ物なのです。
まとめ

りんごを「1日1個食べると健康になる」というのは、先人の言い伝えであり、様々な研究でそれが証明されています。
繰り返しますが、りんごを食べる際のポイントは、皮ごと食べるです。
ただし、りんごは農薬を多く使う果物でもありますので、体のことを考えるなら、より安全なものを選ぶようにしましょう。
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