日本の文化!緑茶の栄養と6つの効能【ペットボトルでも効果ある?】

飲料

 

「緑茶って体にいいんだよね、、、?」

「ペットボトルのお茶でもいいのかな?」

こんな疑問に答えます。

この記事で分かること
  • 緑茶に含まれる栄養と期待される効能効果
  • 緑茶のデメリット部分
  • ペットボトルの緑茶では健康効果が得られない理由

アルトム
自然食品店の店長。Webライター。日本の食文化、食養を学んでいます。このブログでは主に「食の安全」について情報を発信しています。

 

日本で昔から親しまれている飲み物といえば「緑茶」です。

現代でも、多くの人に愛されていて、健康のイメージが強い緑茶ですが、手軽に買えるペットボトルの緑茶では、残念ながら同様の効果は得られません。

この記事では、緑茶に含まれる栄養と、期待される効能について詳しく解説し、記事の後半では、市販されているペットボトルの緑茶では同様の効果が得られない理由について解説します。

記事を読み終えたら、改めて急須で緑茶が飲みたくなるはずです。

 

緑茶の栄養

 

以下は緑茶(煎茶)可食部100gあたりの栄養成分です。

エネルギー 2kcal
タンパク質 0.2g
カリウム 27mg
カルシウム 3mg
マンガン 0.31mg
ビタミンB2 0.05mg
ビタミンⅭ  6mg
葉酸 16ug
マグネシウム 2mg
ナトリウム 3mg

(八訂日本食品標準成分表を参照)

 

緑茶にはビタミンC、カリウム、葉酸、マグネシウムなどの栄養が含まれ、他にもカテキン」や「テアニン」、「カフェイン」といったお茶ならではの栄養素を含んでいます。

緑茶に含まれる栄養素によって期待される効能はとても多くあり、特に風邪の予防、食中毒の予防に有効であることが知られています。

1年を通して飲まれる緑茶ですが、風邪が流行る寒い冬や、食中毒が増える梅雨や夏場におすすめの飲み物ともいえます。

 

「緑茶」について

「そもそも緑茶についてよく分からない」という人もいると思いますので、少し詳しく解説します。

緑茶とはその名の通り「緑色のお茶」という意味ですが、厳密に言うと発酵していないお茶のことです。中国の烏龍茶、イギリスの紅茶などは世界中で愛されているお茶の一種ですが、これらは発酵しているお茶です。

お茶の葉は摘み採った瞬間から、少しずつ酸化が進んでいきます。緑茶の場合は、「殺青」(さっせい)と呼ばれる工程で生の茶葉を加熱することにより、茶葉が酸化するのを止めます。ほぼ酸化していない茶葉を加工するので、茶葉本来の色に近い緑色のお茶になるというわけです。

また、緑茶のことをよく「日本茶」ともいいますが、お茶の文化は中国から伝来してきました。緑茶にはいくつかの種類があり、「煎茶」「ほうじ茶」「玉露」「抹茶」など、その他にも沢山の種類があります。

日本で作られるお茶のほとんどが緑茶で、茶葉を蒸して乾燥させる作り方が一般的です。茶葉の違いもありますが、中国では茶葉を蒸さずに乾煎りして作る方法が一般的です。

 

緑茶に期待される6つの効能

 

緑茶に含まれる栄養成分によって期待される効能はいくつかありますが、ここでは代表的な6つを紹介します。

緑茶に期待される効能
  1. 風邪の予防
  2. 食中毒の防止
  3. ダイエット効果
  4. 認知症の予防
  5. 美肌効果
  6. デトックス効果 

 

緑茶の効能効果①風邪の予防

緑茶に含まれる「カテキン」は、抗菌・抗ウイルス作用を持つことで知られ、これまでにも様々な研究がされています。

お茶をはじめとする清涼飲料メーカーの伊藤園が静岡県立大学薬学部との共同研究で、緑茶に含まれるカテキンやテアニンがインフルエンザ感染のリスクを低減させることを報告しています。

伊藤園は、静岡県立大学薬学部の山田浩教授と共同で、新型インフルエンザが猛威をふるった2009年11月から2010年4月にかけて、医療施設の職員197名を対象としたインフルエンザ感染に関する試験を実施しました。対象を2つのグループに分けて、片方には緑茶の成分(カテキンとテアニン)のカプセルを、他方には緑茶の成分を含まないカプセル(プラセボ)を、5ヶ月間摂取していただきました。 結果は、カテキン・テアニン群では、97名中4名がインフルエンザに感染したのに対し(発症率4.1%)、プラセボ群では、99名中13名が感染し(発症率13.1%)、有意にインフルエンザの感染が抑制されました。カテキン・テアニン群では、投与を開始してから約70日目以降、新たな感染者が発生しなかったのに対し、プラセボ群では試験終了まで感染者が増加しました4) 。

以上の結果より、緑茶(緑茶成分)を摂取することにより、インフルエンザに感染するリスクが下がる可能性が示されました。

出典:伊藤園「緑茶成分によるインフルエンザ予防~新型インフルエンザの感染も抑制~」

 

昔から、風邪やインフルエンザの予防として「緑茶でうがいをする」方法は知られていますが、緑茶を毎日飲むことでも、風邪の予防に効果的とのことですね。

 

緑茶の効能効果②食中毒の防止

緑茶の「カテキン」は強い殺菌作用があり、食中毒の防止にも効果があることが知られています。

具体的には、ボツリヌス菌、コレラ菌、病原性大腸菌O‐157などの細菌を殺菌する効果が認められています。

食事と一緒に緑茶を飲むこと、また、調理前のまな板を緑茶で洗うのも効果的です。

 

緑茶の効能効果③ダイエット効果

緑茶に含まれる「カテキン」にはいくつかの種類があり、そのうち「ガレート型カテキン」は肝臓の働きを活発にして脂肪の代謝を促進してくれます。

代謝が上がる事によりエネルギーの消費も増え、さらに体脂肪を燃やしてくれるので、ダイエット効果が期待されます。

 

緑茶の効能効果④認知症の予防

緑茶には「テアニン」というアミノ酸が豊富に含まれています。

静岡県立大学茶学総合研究センターの研究では、テアニンがストレスを軽減して、認知機能の低下を抑えることが報告されています。

また、最近の研究では、脳の萎縮を防ぐ効果があることも分かってきました。https://www.mdpi.com/2072-6643/12/1/174/htm

 

認知症は老化による脳の萎縮や、ストレスによって引き起こされると考えられています。

テアニンには心を落ち着かせ、イライラを軽減してくれる働きもありますので、緑茶を飲むことで認知症の予防や症状の軽減が期待できます。

 

緑茶の効能効果⑤美肌効果

緑茶は「ビタミンC」が豊富なことも特筆すべき点です。

その含有量はなんとレモンの3倍。

ビタミンCはコラーゲンの材料となるので健やかな肌作りには欠かす事が出来ません。

 

その他に、「ビタミンB2」も含まれています。

皮膚は摩擦や日光などのストレスに日々さらされていますが、ビタミンB2が皮膚の再生を促して、綺麗な肌に作り変えてくれます。

 

日本茶の効能効果⑥デトックス効果

緑茶には「カフェイン」が含まれており、おいしさの秘密である苦味もカフェインによって作られています。

カフェインは脳の中枢神経に働きかけて、疲労を一時軽減させて体を動きやすくしてくれたり、眠気を覚ましてくれます。

さらに、カフェインは腎臓に対して水分の吸収を抑える働きもあるので、吸収されなかった水分を老廃物として体外に出すデトックス効果があります。

 

緑茶のデメリット

 

緑茶のデメリットとしていわれるのが、「カフェインなどの過剰摂取」と「農薬の問題」です。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

アルトム
なんでも摂り過ぎはいけません!

 

緑茶のデメリット①カフェインなどの過剰摂取

緑茶を飲み過ぎると、カフェイン、タンニン、シュウ酸などの過剰摂取となり、体調を崩す要因にもなります。

以下、摂り過ぎると起きる可能性がある弊害です。

  • カフェイン・・・神経過敏、睡眠障害、嘔吐、胃腸の乱れ
  • タンニン・・・・便秘、鉄分の吸収を妨げる
  • シュウ酸・・・・尿路結石、腎機能低下

 

ただ、これらは極端に摂り過ぎなければ問題ありません。

その人の体質によって「適量」は違ってきますが、例えばWHO(世界保健機構)が推奨する1日のカフェインの摂取上限は300㎎です。

湯呑1杯の緑茶には約20㎎含まれていますので、1日10杯までならよいということになります。

ただし、緑茶以外にもカフェインの摂取源はありますので5~6杯に抑えておくのがいいかもしれません。

 

緑茶のデメリット②農薬の問題

また、緑茶はじめお茶の栽培には「農薬」はつきものです。

お茶を農薬なしで作るというのは本当に難しいとされています。

現在は農薬の規制も厳しくなり、一昔前と違って残留しにくい農薬を使用している農家もあります。

散布時期も守っていれば、体に影響が出ることも考えにくいです。

とはいえ、大量の農薬使用が私たちの身体の害になる可能性も否定できません。

農薬の問題については、「日本は農薬大国!? 農薬使用量は世界一!?【消費者が変われば、生産者、そして国も変わります】」の記事で詳しく解説しています。

日本は農薬大国!? 農薬使用量は世界一!?【消費者が変われば、生産者、そして国も変わります】

 

「食の安全」を考える人は、無農薬・有機栽培の緑茶を選ぶようにしましょう。

 

ペットボトルの緑茶では健康効果が得られない理由

 

これは多くの人が気になるところかと思いますが、残念ながら、ペットボトルの緑茶では上記のような健康効果は得られません。

なぜなら、急須で入れた緑茶とペットボトルの緑茶では、その内容が全く違うからです。

具体的には以下の3つの理由で(他にもあるかもしれませんが)、急須で淹れる本来の緑茶とは効能が違ってくる可能性があります。

ペットボトルの緑茶の欠点
  1. 栄養が少ない
  2. 茶葉の品質が劣る
  3. 酸化防止剤を使っている

 

ペットボトルの緑茶の欠点①栄養が少ない

2001年に発表された静岡県環境衛生科学研究所による研究では、「急須で淹れた緑茶」は「ペットボトルの緑茶」に比べて、うま味成分のアミノ酸量が5倍以上もありました。

東京都茶共同組合「旨み・甘みのアミノ酸は、急須で淹れた緑茶が5倍」

 

また、京都府消費生活科学センターによる研究では、急須で淹れた緑茶の方がポリフェノールは1.4倍カテキンは2.5倍多いことが分かっています。

 

ペットボトルの緑茶の欠点②茶葉の品質が劣る

大量生産されるペットボトルの緑茶の原料は、一般に安価なものが使われる傾向があります。

基本的にペットボトルの緑茶では、最も品質が良い「一番茶」を使うことはありません。

そもそも茶葉ではなく、茎を使っているのがほとんどともいわれています。

中には製造コストを考えて、茶葉を限りなく少なくして、化学調味料でうま味を出しているものもあります。

製品によっては外国(主に中国)から輸入した茶葉を利用しているため、農薬や不純物などの混入も心配ですね。

 

ペットボトルの緑茶の欠点③酸化防止剤を使っている

「緑茶に添加物なんか必要ないでしょ」と思っている人もいると思いますが、ペットボトルの緑茶には必ずといっていいほど「ビタミンC」が添加されています。

「ビタミンC」と聞くと悪いイメージはありませんが、これは天然のビタミンではなく、合成のビタミンCで「L-アスコルビン酸」です。

急須で淹れる緑茶と違い、ペットボトルの緑茶は抽出してから長期間その品質や色を保つ必要があります。

そこで、酸化防止の目的でこの「L-アスコルビン酸」が使われるのですが、この成分を摂り過ぎると細胞を酸化させる活性酸素が多く発生してしまうことが指摘されています。

「緑茶が体にいい」とペットボトルの緑茶ばかり飲むのは、かえって体を悪くしてしまうことになるかもしれませんね。

 

まとめ【緑茶の健康効果を得たいなら急須で淹れましょう】

 

日本で古くから親しまれている緑茶は、現代でも多くの人に飲まれている飲料の一つです。

その効能は、風邪の予防、食中毒の防止をはじめ、さまざまです。

しかし、急須で淹れて飲む本来の緑茶と、手軽に飲むことができるペットボトルの緑茶では、その内容は全く違います。

「ペットボトルの緑茶を飲むな」と言っているわけではありません。

ただ、飲むことで得られる恩恵が違ってくることは理解しておきましょう。

 

安心・安全な食品を買うなら食材宅配がおすすめ!

緑茶に限らず、体にいいものを摂りたいと考えている人は多いです。

「体は食べたもので出来ている」

という言葉があるように、毎日自分が口に入れるものは未来の健康を作る材料になるからです。

それに、体にいいものは、本来の美味しさも併せ持っています。

 

「食の安全」を考える人に、私は食材宅配の利用をおすすめしています。

コンビニや一般スーパーでは、その食品が安全かどうかを見極めるのは非常に難しいです。

自然食品店やオーガニックスーパーが近くにある、という人はいいですが、現状そういうお店はまだまだ少ないです。

 

「食材宅配」なら無農薬野菜や無添加食品など「安全な食品」が手に入りやすく、仕事や家事で忙しい人も、スマホで簡単に注文できて自宅に届きます。

もちろん、すべての食材宅配サービスの品質が良いわけではありません。

数ある食材宅配の中で、私自身が実際に試してみて、特に「食の安全」を考える人におすすめのサービスを「食材宅配で本当にオススメはこの3社!!【自然食品店長が選ぶ納得のサービス!】」の記事で紹介しています。

どこを選べばいいのか分からないという人は、ぜひ参考にしてください↓

食材宅配で本当にオススメはこの3社!!【自然食品店長が選ぶ納得のサービス!】

 

安全な食品を「買う」ことは、自分や家族の健康を守るだけでなく、安全な食品をつくる生産者を応援することになり、環境を良くすることにも繋がります。