【減塩は間違い!?】天然塩と精製塩の違い

「減塩って、実際のところ健康に良いの?悪いの?」
こんな疑問に答えます。
- 「減塩」することは正しいのか?
- 天然塩と精製塩の違いについて
私たち日本人にとって、塩はとても重要なものです。
神棚に供えるお供え物、そこには必ず塩があります。
お葬式に参列したら、塩をまきます。
相撲の仕合で、塩をまいているのはよく見る光景の一つですよね。
昔から、塩は身を清める為に使ってきました。
また、料理においても、塩は欠かせない存在です。
塩加減は味を左右します。
実は、サラリーマン(会社員)の語源は、ソルト(塩)からきています。
それは、働いた対価として、塩を給料として貰っていた歴史があるからです。
日本だけでなく、どの国の歴史を見ても、塩は重要な食品として扱われてきました。
しかし、現在、塩の過剰な摂り過ぎが弊害を生むとして、健康の為に塩を控える、つまり「減塩」をする人が増えています。
また、逆に、減塩をしたが為に体調を崩す人もあり、減塩の必要性については議論が続いています。
減塩は本当に正しいのか?
その答えを紐解くには、天然塩と精製塩の違いを知っておく必要があります。
塩については現在もさまざまな議論が続いています。
あくまでも一個人の一意見として、参考にしていただければと思います。
筆者プロフィール

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ジャンクフード中毒から自然食品店長に。
20代で体調を大きく崩し、食養を学んで病弱体質を改善。自然食の仕事10年以上の経験と体験をもとに「安全な食品の選び方」と「体にいい自然食」について発信中!
減塩は間違い!?

はじめに、私の意見です。
減塩は正しくもあり、間違いでもあります。
あいまいな表現になってしまいますが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という論語があるように、塩分の過剰な摂り過ぎは、確かに弊害を生んでしまいます。
しかし、これは塩に限らず、すべての事柄に当てはまるものです。
であるならば、塩自体にどんな問題があるのかを考えてゆかなければなりません。
まずは、なぜ減塩をする必要があるのか。
一般的に言われている理由を述べてゆきます。
塩の摂り過ぎで生活習慣病になる?

一般に、減塩が必要とされる理由は、塩の摂り過ぎによって、高血圧などの生活習慣病を引き起こしてしまうリスクがあるからです。
血液中の塩分濃度が増えると、体は水分を補給して、そのバランスを保とうとします。
すると、血液が増えて、末端の血管が圧迫されて、血圧が上がります。
塩は、この血圧との関係から、減塩すべきと言われています。
日本人は塩分を摂り過ぎている?

さらに、日本人は塩分を摂り過ぎていることも指摘されています。
2015年、厚生労働省が行った調査によりますと、20歳以上の日本人の塩分摂取量は1日あたり平均で、男性11g、女性9.2gでした。
厚生労働省は、理想的な塩分の摂取量を1日8g未満に設定しており、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」は塩分摂取量を1日6g未満と定めています。
この為、病院で高血圧と診断されると、医師から減塩をするように言われます。
ただし、この数値目標は非常に難しく、例えば、お味噌汁を一杯飲むだけで約2g塩分を摂取することになり、醤油などの調味料も使えば、6gなんて簡単に超えてしまいます。
日本の伝統的な食事をすると、塩分過剰になると言われているようなものです。
お味噌汁や醤油は、日本人の健康を守ってきた食文化です。
確かに塩分は多いかもしれませんが、本当に健康を害するものなのでしょうか?
減塩と高血圧は関係ない?

減塩と高血圧の関係性について、それを否定する研究もされています。
1988年、アメリカ・シカゴのノースウエスタン医科大学が行った調査では、
「食塩摂取量と高血圧発症率との関係はない、か、あっても弱い」
という結論が出ました。
さらに、2013年のアメリカ医学研究所によるレポートでは、
「塩を制限することによって血圧は下がるが、それが実際に疾患予防に繋がるかどうかは証拠が足りない」と世界に疑問を投げかけました。
このレポートをきっかけに、減塩について、さらなる研究が世界中で行われるようになりました。
減塩をするとミネラル不足になる?

塩は人間にとって、健康で生きる為に重要な食べものです。
それは、塩が貴重なミネラル補給源だからです。
つまり、減塩をすると、ミネラル不足になる可能性があるということです。
ミネラルは、人間が生きていく上で必要不可欠な栄養素で、ビタミンと共に補酵素の役割をしています。
塩には、ナトリウム、カルシウム、鉄、セレン、銅、亜鉛、マグネシウム、クロム、ヨウ素など微量なミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルが不足すると、体の代謝が悪くなり、血液は汚れ、健康な状態を保つのが難しくなります。
つまり、減塩をすることによって、逆に弊害を生んでしまう可能性があるのです。
天然塩と精製塩の違い

減塩は本当に正しいのか。
その答えを知るために、塩には種類があることを知らなければなりません。
塩には天然塩と精製塩、大きく分けて2種類あります。
天然塩・・・天日塩、岩塩などの自然の塩
精製塩・・・原塩を精製した塩
先に結論を言いますと、
精製塩は減塩し(摂らない)、天然塩は摂った方がいい
というのが私の意見です。
では、天然塩と精製塩の違いを詳しく解説してゆきます。
天然塩とは

天然塩とは、その名の通り自然の塩です。
ちなみに、天然塩にも種類があります。
天日塩 | 海水を太陽光で乾かして作るもの |
岩塩 | 海水が地殻変動によって陸地に取り込まれ、それが蒸発して成分が結晶化したもの |
湖塩 | 地殻変動によって、海水が湖に取り込まれたもの |
岩塩や湖塩は外国産が多く、日本で天然塩といえば天日塩を指します。
天日塩は、塩田などを利用して、太陽の光、風など自然の力を頼りに凝縮して作ったものです。
中には、天日干しの途中から平釜で煮詰めるものもあります。
天日塩は海水が原料です。
海水には約85種類のミネラルが含まれていて、すべてではありませんが、そのミネラルが天日塩にも含まれます。
多いもので約70種類のミネラルを含む天日塩があります。
昔から、「海」は「産み」とも言われ、人間は海から生まれてきたと考えられています。
また、赤ちゃんが育つ女性の体内にある「羊水」は、海水のミネラルバランスとほとんど同じであることが知られています。
私たち人間は、ミネラルが不足すると、血液が汚れたり、骨がもろくなったり、体調を崩す要因になります。
天日塩は、人間にとって重要なミネラル補給源なのです。
摂り過ぎなければ、無理に減塩をする必要はありません。
ただし、現在は「海の汚染」も深刻です。
この点は考えなければならない問題でもあります。
精製塩とは

精製塩とは、原塩を精製して作られた塩化ナトリウム99%の塩です。
1971年、日本は塩田を廃止し、塩は国の専売となり、イオン交換式で作られた精製塩が売られるようになりました。
海水から塩化ナトリウム(NaCl)を抽出する「イオン交換式」は、塩を大量生産させるための製法で、海水に元々含まれる微量なミネラルを取り除き、塩化ナトリウムが99%という、ただしょっぱいだけの塩をつくります。
1997年に塩の製造が自由化されてからは、天然塩が市場にも出回るようになりましたが、大量生産されている精製塩は、現在も多くの食品に使われています。
精製塩も塩には変わりありませんが、そればかりを食べていると、塩化ナトリウムばかりを摂ることになってしまいます。
すると、体内のミネラルバランスが崩れ、体調を崩す原因となってしまいます。
摂り過ぎて弊害を起こすことが分かっている精製塩は、減塩してよいし、摂らないでもいいと思います。
- 天然塩はミネラル補給源としておすすめ
- 精製塩の摂り過ぎは様々な弊害を生んでしまう
おすすめの天然塩を紹介

天然塩は、精製塩と比べてミネラルが豊富に含まれ、栄養的にも、味的にもおすすめです。
是非、料理に使ってみてください。
天然塩にもいくつか種類がありますが、特におすすめなのが完全天日塩です。
太陽の光と風、自然の力だけで塩を結晶させる天日塩は非常に難しく、手間が掛かります。
現在では、製品の安定と、手間を省く為に、天日干しの途中でお釜で煮詰める製法(平釜塩)が多く、そうした塩でも、天日塩と表記されています。
この平釜塩は、本来の天日塩と比べると、ミネラルの含有量が少ないです。
やはり、お釜で煮詰める分、ミネラルが失われてしまうのです。
本来の天日塩、つまり完全に天日干しだけで作られた塩は、「完全天日塩」と称され、希少価値が非常に高く、世界的にも珍しい塩です。
塩本来の栄養を保ち、自然の旨味があります。
ミネラル補給源として、また料理を生かす上でも、この完全天日塩を最もおすすめします↓
こちらは、天日塩ではありませんが、「常温瞬間空中結晶製塩法」といって、細かい霧を発生させて塩を作る独自の技術で注目されているお塩です。
特に「マグネシウム」を多く含み、一般の食塩の200倍も含まれています↓
まとめ

減塩は正しくもあり、間違いでもある
その理由を解説してきました。
- 塩分の摂り過ぎは、高血圧など生活習慣病を引き起こすリスクがある
- 塩を制限することによって血圧は下がるが、実際に疾患予防に繋がるとはいえない
- 塩はミネラル補給源、減塩するとミネラル不足になる
- 塩には天然塩と精製塩がある
- 天然塩は減塩する必要がない
- 精製塩は塩化ナトリウム99%で、ミネラルがなく、それが様々な弊害を生む
これは、あくまでも一個人の意見ですが、塩は貴重なミネラル補給源で、健康を保つために必要な食べものです。
良い塩を使って、過剰に摂り過ぎなければいいのです。
食事を整える上で、調味料はとても大事です。こちらの記事もぜひ読んでみてください↓

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