【七夕の行事食】7月7日に「そうめん」を食べる意味と由来

「七夕の日になんでそうめんを食べるんだろう?」
「そうめんでなくちゃいけないのかな、、、」
こんな疑問にお答えします。
[box class=”yellow_box” title=”この記事で分かること”]
- 七夕の日になぜ「そうめん」を食べるのか
- そうめん以外の行事食について
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7月7日は七夕の日。
五節句の一つ、「七夕(しちせき)の節句」です。
七夕といえば「彦星と織姫が年に1度だけ会える日」「笹に短冊を吊るして願い事をする日」という風に覚えていますね。
あまり馴染みがありませんが、この日に食べる行事食が「そうめん」です。
この記事では、七夕の日にそうめんを食べる意味と由来について詳しく解説します。
また、記事の後半では、そうめん以外の行事食も紹介します。
記事を読み終えたら、日本の伝統文化に興味が出てきて、きっとそうめんを準備するはずです。
[voice icon=”https://yasai-tabeyo.com/wp-content/uploads/2020/01/coconala_icon_49_05udekumi.jpg” name=”アルトム” type=”r”]自然食品店の店長。Webライター。日本の食文化、食養を学んでいます。このブログでは主に「食の安全」について情報を発信しています。[/voice]
七夕に「そうめん」を食べる意味と由来

七夕の日になぜ「そうめん」を食べるのか。
そこに込められた意味は2つあります。
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- 無病息災を願う
- 豊作を願う
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①無病息災を願う

中国から伝わった「七夕(しちせき)の節句」は、「索餅(さくべい)」というお菓子を食べるのが風習でした。
索餅とは中国に古くから伝わるお菓子で、小麦粉と米粉を練って、縄のような形にして揚げたお菓子です。(和名は「麦縄(むぎなわ)」)
中国には「七夕の日に索餅を神様にお供えして、無病息災を祈る」という風習がありました。
その風習が日本にも伝わってきたといわれています。
古代中国に「7月7日に死んだ帝の子が霊鬼神となって熱病を流行らせた。そこで、その子の好物だった索餅を供えて祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」という伝説があり、奈良時代に索餅が日本に伝えられると、麦の収穫期に麦餅を作る風習とともに宮中行事に取り入れられ、一般にも広がっていきました。
日本では、平安時代の宮中で行われた「七夕の儀式」に索餅が使われていたことが書物に記されています。
索餅はお菓子ですが、蒸したり茹でたりして、汁につけて食べていたともいわれています。
その後、鎌倉~室町時代には、索餅は「索麺(さくめん)」と呼ばれる麺に姿を変えて、時代を経て、現在のそうめんに変化したという説があります。
②豊作を願う

日本古来の行事で「棚機(たなばた)」というものがあります。
旧暦の7月は、稲の開花、麦の収穫期であり、その年の豊作を願って村の少女が織物を織る行事が行われていました。
その際に使用されたのが「棚機」という機織り機です。
「棚機」は、お盆の前行事として7月7日の夜に行われていたといいます。
棚造り小屋にこもって、世俗の穢れがない空間で織物を織り、神様に捧げることから、「罪や穢れを落とすお祓いの行事」としての意味も持っていたそうです。
その後、白く長いそうめんを「糸」に見立てて、お供えするようになったという説があります。
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七夕にそうめんを食べる由来は諸説あり、他にも「そうめんを天の川に見立てた」という説や、「織姫のように裁縫上手になれるように願う」という説があります。[/aside]
≫みんなが作っている「七夕そうめん」のレシピ(クックパッド)
七夕の行事食【そうめん以外に何がある?】

さて、七夕の日に食べるものとして、「そうめんだけでは少し味気ない」と思う方もいるかもしれません。
また、そうめん以外にも、地方によっては独特の風習が根付いているところもあります。
ここからは「七夕の行事食」として、そうめん以外のものをいくつか紹介します。
長野県「ほうとう」

長野県では、小麦の生産が盛んで、新物が収穫できる時期がちょうど七夕になるので、行事食として「ほうとう」をお供えする風習があります。
現在でもその風習が続いていて、地域によっては、そうめんよりもほうとうを食べる家庭の方が多いといいます。
奈良県「しんこ団子」

先に紹介した七夕の行事食の由来でもある「索餅」は、小麦と米粉を練ったお菓子です。
奈良県では、索餅が「しんこ団子」に形を変えて、その風習が残っています。
日本では「月見団子」のように、七夕に限らず団子を食べる風習が強く根付いているように思いますね。
子育て世代に人気「ちらし寿司」

お寿司は「寿」の字が使われているように、祝いの席に用いられる食事です。
- えび(えびのように腰が曲がるまで長生きできるように)
- れんこん(見通しがきく)
- 豆(健康でまめに働く)
など、具材に縁起の良いものを使い、子供の健康を願います。
また、切ったら星の形をしているオクラを使うなどして、天の川や七夕を象徴するようなお寿司が作れるところが子育て世代に人気の理由でもあります。
≫みんなが作っている「七夕ちらし寿司」のレシピ(クックパッド)
まとめ

7月7日、七夕の日の行事食は「そうめん」です。
そこに込められた意味は、中国と日本の文化が混ざり合った先人の思いです。
[box class=”pink_box” title=”七夕「そうめん」に込められた意味”]
- 無病息災を願う
- 豊作を願う
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日本の文化・風習に触れると、どれも「健康に生きること」を願う思いが込められていることに気付きます。
先人が大切にしてきた文化・風習を根絶やさないように、大切にしてゆきたいものです。
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せっかくの行事食。
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