秋から冬にかけて、寒くなると焼き芋が美味しいですよね。
子供が「お腹すいたぁ~」となったら、焼き芋を食べさせてあげるのもいいです。
なぜなら、市販されているお菓子に比べれば、はるかに安全で、それでいて体に良いからです。
子供たちにも大人気の焼き芋ですが、実はダイエット食品としても注目されています。
この記事では、
- 焼き芋がなぜダイエットに適しているのか?
- 焼き芋が子どものおやつに最適な理由
について、詳しく解説します。
この記事を書いている私は、元自然食品店の店長で、現在はWebライターとして活動、主に「食の安全」について情報を発信しています。
焼き芋の栄養と健康効果を知ったら、食べたくなりますよ。

Contents
焼き芋でダイエット!?その栄養と健康効果

ちなみに、ここでいう焼き芋とは「さつま芋」のことです。
「じゃがいも」ではありません、、、
まずは、焼き芋に含まれる栄養をみてみましょう。
焼き芋(さつま芋)1本(約300g)に含まれる主な栄養成分
カロリー | 489kcal |
炭水化物 | 117g |
タンパク質 | 4.2g |
脂質 | 0.6g |
食物繊維 | 10.5g |
ビタミンE | 3.9㎎ |
ビタミンB6 | 0.99㎎ |
パントテン酸 | 3.9㎎ |
ビタミンC | 69㎎ |
カリウム | 1620㎎ |
これだけみても、豊富な栄養が含まれているのが分かりますね。
それでは、焼き芋がなぜダイエット食品と言われるのか、その理由を栄養と健康効果から解説してゆきます。
焼き芋はカロリーが高くても食物繊維が多いので太りにくい

焼き芋1本分(約300g)のカロリーは489kcalと少し高く感じます。
白米1杯分(約150g)のカロリーが約250kcalですから、焼き芋1本で白米2杯分と同等のカロリーを摂ってしまうことになります。
これではダイエットどころか、焼き芋が原因で太ってしまうように感じますよね。
しかし、ポイントは食物繊維が多く含まれていることです。
食物繊維は腸内環境を整え、便通をよくします。
便は体内の有害物質をデトックス(解毒)させる1番の方法であり、肥満を防ぐことにもなります。
カロリーが高くても、食物繊維が多いことでカロリーの吸収は抑えられ、それが太らない要因なのです。
ちなみに、焼き芋(さつま芋)の食物繊維の量はイモ類の中で最も多いです。
- さつま芋 3.5g
- 里芋 2.3g
- じゃがいも 1.3g
- ヤーコン 1.1g
現代は食物繊維不足ともいわれています。
それが、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が増えている要因であることも指摘されています。
食物繊維の多いものを積極的に摂ることは、生活習慣病の予防にも繋がります。
焼き芋は豊富なビタミン・ミネラルを含む健康的な食べ物

抗酸化物質のビタミンEを筆頭に、焼き芋には豊富なビタミン、ミネラルが含まれています。
- ビタミンE 細胞の酸化、コレステロールの酸化を防ぐ
- ビタミンB6 エネルギー代謝を助ける
- パントテン酸 ストレスを緩和する
- ビタミンC 美肌、コラーゲンの合成に役立つ
- カリウム むくみの解消、高血圧の改善
他にも、葉酸やカルシウムなど、健康効果の高い栄養を多く含んでいます。
さつま芋に含まれる特有成分「ヤラピン」が便秘を解消

さつま芋の成分の中で、特筆すべきはヤラピンです。
さつま芋を切った時に、白い液体が出てきますが、これこそがヤラピンです。
実は、昔から緩下剤としての効果が認められています。
ヤラピンは熱に強く、そのため焼き芋にしても成分が落ちることはありません。
食物繊維との相乗効果もあり、便秘の解消に役立つことが分かっています。
焼き芋は皮ごと食べるべき!「クロロゲン酸」が脂肪を燃焼

さつま芋の皮には炭水化物、β-カロチン、カルシウム、食物繊維とともに、アントシアニンとクロロゲン酸といったポリフェノールが多く含まれています。
アントシアニンは目に良いとされる抗酸化物質で有名です。
注目はクロロゲン酸で、脂肪を燃焼する働きがあるのです。
ちなみに、前述のヤラピンも皮の近くに分布しています。

また、さつま芋は主成分のデンプンが消化しにくく、その為ガス(おなら)が発生しやすいです。
さつま芋を皮ごと食べることで、ヤラピンが消化を手助けするので、ガス(おなら)が出にくくなります。
ただし、ここで心配なのが農薬です。
農薬は皮と実の間に残留しやすいともいわれていますので、なるべく無農薬や減農薬のさつま芋を焼き芋にするのがおすすめです。
※無農薬の美味しい野菜を買う方法があります。
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焼き芋に含まれるポテトプロテインが満腹感をつくる

さつま芋やじゃがいもに含まれているポテトプロテインは、腸内の満腹ホルモンの分泌を促して、満腹感を感じさせます。
食欲が抑えられ、それはつまり、他の食事や、間食を控えることにもつながります。
焼き芋は食べ過ぎを防ぎ、腹持ちも良いので、ダイエットに最適なんです。
焼き芋は冷ましてから食べるとGI値が低くなる

さつま芋は低GI値食品です。
GI値が高い食品は血糖値が上がりやすく、動脈硬化や肥満、生活習慣病の原因となります。
さつま芋のGI値は55ですので、太りにくく、ダイエットに適した食べ物なのです。
ただし、焼き芋にするとGI値は高くなります。
GI値は80~85まで上がってしまいます。
これは、デンプンが麦芽糖に変化して吸収されやすくなるからです。
しかし、アツアツの状態ではなく、少し冷ましてから食べることでGI値は下がります。
アツアツも美味しいですが、ダイエット目的で食べる人には、少し冷ましてから食べるのがおすすめです。
焼き芋がこどものおやつに最適な理由

焼き芋は、健康的にダイエットができる食べ物であると同時に、こどものおやつにとてもおすすめです。
子育て中のパパさんママさんには、是非、市販のお菓子を食べさせるのではなくて、焼き芋のようないわゆる野菜のおやつを与えることをおすすめします。
なぜなら、安全であるからです。
現在は、お菓子が沢山販売されていますので、「こどものおやつ」と聞いたら、スナック菓子などをイメージしてしまう親は多いです。
しかし、手作りのお菓子ならまだしも、市販されているお菓子のほとんどに合成食品添加物が使われているのが現状です。
合成添加物は、安全性が認められていると言われていますが、複合的に(何種類も)摂った場合の安全性についてはまだまだ研究されておらず、特に幼少期までのこどもが継続的に摂取すると味覚が破壊されてしまうことが分かっています。
また、アレルギーや精神的な疾患の原因になる可能性も報告されています。
食品添加物については、こちらの記事を参考にしてください↓
さつま芋など、野菜をおやつがわりにするのならそんな危険性がなく、むしろ健康的に成長を促してくれる、ちゃんとした食べ物です。
もちろん、農薬が多く使われているのは避けるべきですが、赤ちゃんでも安心して食べさせられます。
しかも、焼き芋は砂糖など使わなくても自然な甘みを感じられるので、甘いもの好きな子供たちには最適なおやつです。
まとめ

焼き芋の栄養と健康効果について、改めてまとめてみます。
- カロリーは高いが、食物繊維が多いので太りにくい
- ビタミン・ミネラルが豊富で健康的
- ヤラピンが便秘を解消
- クロロゲン酸が脂肪を燃焼
- ポテトプロテインが満腹感をつくり、食欲を抑制
- GI値が低く、太りにくい
焼き芋は、健康的ダイエット食品であり、こどものおやつにも最適なんです。
市販されているお菓子に比べれば、はるかに安全で、健康効果が高いおやつです。
秋から冬にかけて、家族で焼き芋を楽しみましょう。
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