
健康のために「野菜生活」を毎日飲んでいますが、本当に効果はありますか?
「野菜生活」というのは、「カゴメ野菜生活100」という野菜ジュースのことです。
コンビニやスーパーなどで販売されている人気商品です。
一般に、野菜ジュースは野菜不足を解消するための一つの手段とされています。
この記事では、
- 「カゴメ野菜生活100」の感想
- 野菜ジュースの欠点
- 野菜不足を補う方法
について、詳しく解説します。
この記事を書いている私は、元自然食品店の店長で、現在はWebライターとして活動。主に「食の安全」について情報を発信しています。
野菜不足の人、野菜が苦手な人、コンビニ弁当や外食ばかりの人、体調不良の人、など多くの人が野菜ジュースを飲んでいます。
なんでもそうですが、便利や手軽さの裏には必ずリスクがあります。
良い野菜ジュースを探している人は、ぜひ最後まで読んでください。

Contents
「野菜生活」~野菜ジュース~は本当に効果ある!?

まずはじめに、質問をいただいた「カゴメ野菜生活100」を実際に飲んでみた感想です。
20種類の野菜と3種類の果物が原料で、果物がミックスされている分、野菜の青臭さを感じず、非常に飲みやすい味になっています。
確かに、これなら野菜嫌いの人でも手軽に飲めますね。
さて、このような野菜ジュースを飲んで、本当に効果はあるのか。

詳しく解説しますと、「野菜に含まれるすべての栄養素を補うことはできない」ということです。
具体的には、次の栄養素が失われています。
- 不溶性食物繊維
- ビタミンC
- 酵素
野菜ジュースでは「不溶性食物繊維」が摂れない
食物繊維には水溶性と不溶性があり、不溶性の食物繊維は野菜ジュースでは摂ることができません。
野菜を絞ってジュースにするときに、水に溶けない不溶性の食物繊維は絞りかすとして取り除かれてしまうからです。
ただし、水溶性の食物繊維は残っていますので、食物繊維すべてが摂れないわけではありません。
食物繊維を丸ごと摂りたいという人はスムージーをおすすめします。
野菜ジュースでは「ビタミンC」が摂れない
また、水溶性ビタミンの代表であるビタミンCも製造過程で失われてしまう可能性が高いです。
熱を加えると、ビタミンCが失われてしまうからです。
そのため、食品添加物としてビタミンCをあとから添加している商品が多いです。
野菜ジュースでは「酵素」が摂れない
野菜には酵素が含まれていますが、65度以上の熱を加えることで破壊されてしまいます。
市販されている野菜ジュースは、加熱して加工されています。
そのため、酵素はほとんど含まれていません。
【結論】野菜ジュースでは「野菜を食べること」にはならない
野菜ジュースを飲むことで、野菜の栄養を摂ることは出来ますが、まるごと野菜を食べることの代用にはなりません。
ですので、あくまでも「補助」として飲むことがおすすめです。
ちなみに、「カゴメ野菜生活100」は市販されている野菜ジュースの中でも、非常に飲みやすい商品です。
では、ここからは、野菜ジュースの欠点について解説してゆきます。
野菜ジュースの欠点

野菜ジュースを飲めば、確かに野菜の栄養を摂ることができますが、同時に欠点もあることを知っておきましょう。
その上で、より良い野菜ジュースを選んでみてください。
野菜ジュースの欠点①糖分が多い

野菜ジュースには色々な種類がありますが、野菜嫌いの人をターゲットにした、いわゆる「飲みやすい商品」が多くあります。
果物をミックスしてあったり、中には砂糖や人工甘味料が添加されているものもあります。
ただ「美味しいから」という理由だけで商品を選んでいると、かえって糖分を多く摂り過ぎてしまうリスクがあります。
せっかく野菜不足を補う為に毎日飲んでいるのですから、糖分ではなく、野菜の栄養だけをしっかり摂りたいものです。
オイシックスの「ベジール」は、砂糖や人工甘味料はもちろん、食品添加物を一切使用していない安全性の高い野菜ジュースです。
「ベジール」について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください↓
野菜ジュースの欠点②体を冷やす

野菜ジュースの飲み過ぎは体を冷やします。
基本的に、水分の摂り過ぎは体を冷やします。
もちろん、毎日の健康維持の為に水分は必要ですが、その量が多すぎると、体は冷えてしまいます。
ですから、野菜ジュースを毎日飲むのであれば、それ以外の水分(お茶やコーヒーなど)を意識的に減らし、体を冷やさないようにすべきです。
特に、低体温や冷え性の人は気をつけましょう。
「冷えは万病のもと」です。
また、冬の間は体が冷えますので、野菜スープで補うのも良いと思います。
野菜ジュースの欠点③濃縮還元

実は、市販されているほとんどの野菜ジュースが濃縮還元です。
搾った果汁そのままのストレートジュースと違って、濃縮還元のジュースは、一度濃縮したものを水で薄めているので、栄養成分が落ちています。
「100%果汁」という表記があったとしても、水で薄めている分、本当の100%ではありません。
つまり、濃縮還元の野菜ジュースは、野菜そのものの栄養を100%補っているわけにはならないのです。
ちなみに、濃縮還元の野菜ジュースの原料は、そのほとんどが外国産です。
なぜなら、濃縮還元をする1番の理由は、輸送するからです。
野菜や果物には旬があります。
本来、1年中同じ商品をつくることは出来ません。
だから、世界中から材料を集める必要があります。
その為、濃縮する必要があるのです。
搾った果汁そのものより、1度濃縮させてから運んだ方がコストが掛からず、輸送しやすいという点が挙げられます。
決して「濃縮還元が悪い」と言っているわけではありませんが、濃縮すると残留農薬も残りやすいので、栄養面でも安全面でもストレートジュースの方がおすすめです。
- 糖分を摂り過ぎてしまうリスクがある
- 飲み過ぎは体を冷やす
- 濃縮還元ジュースはストレートジュースに比べて、栄養面も安全面も劣る
もちろん、完璧な商品はありませんので、より良い商品を選ぶための参考にしてください。

野菜不足を補う2つの方法

アンケート調査によると、野菜ジュースを飲む理由で1番多いのは、やはり「野菜不足を補うため」です。
しかし、手軽に買える市販の野菜ジュースには、いくつかの欠点があることは解説してきました。
では、ここからは「安全に野菜不足を補う方法」を2つ紹介します。
①野菜ジュースを自分でつくる

安全で、美味しい、栄養がしっかり摂れる。
そんな野菜ジュースを求めている人に、1番のおすすめは、自分でつくることです。
そうすれば、砂糖や保存料など、余計なものを摂らなくて済みます。
また、ジュースやスムージーでも、自分の好みに合わせて、野菜や果物を組み合わすことができます。
ジューサーを使えば、それほど時間はかかりません。
ただし、1つポイントがあります。

自分で野菜ジュースをつくるのであれば、高速回転のジューサーではなく、低速回転のジューサー(スロージューサー)がおすすめです。
高速回転式のジューサーを使うと、金属製の刃を高速回転してジュースを搾るので、摩擦熱が発生し、食材の栄養素や酵素が損なわれてしまいます。
スロージューサーを使えば、野菜の栄養を損なうことなくジュースが絞れます。
②具沢山のお味噌汁を飲む

お味噌汁は日本人にとって最高の健康食といえます。
1日1杯でも、具沢山のお味噌汁を飲むという習慣をつくることができれば、野菜不足は解消できます。
ちなみに、厚生労働省が推進している「野菜1日350gを摂る」という目標は、実は、毎食に具沢山のお味噌汁を飲むようにするだけでも達成できます。
忙しい人でも、料理が苦手な人でも、お味噌汁なら簡単です。
まとめ

野菜ジュースは、手軽に野菜の栄養を摂れるので人気がありますが、あくまで補助的な役割として、活用しましょう。
野菜は健康を維持する為に必要な食べ物です。
野菜ジュースを飲んでいれば、野菜を摂らなくていいということではありません。

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