健康の為に、美容のために、またダイエットのために、様々な理由から玄米食を始める方が増えています。
実際に、白米と比べると、栄養成分は非常に豊富に含まれています。
また、さまざまな健康効果も注目されていますね。
でも、玄米食をせっかく初めても、続けられずにやめてしまう人も多いです。
その理由の1つが、「おいしくないから」。
ですが、玄米は炊き方によって、とてもおいしく食べられます。
ということで、今回は「これから玄米食を始める」という方のために、玄米の美味しい炊き方を紹介します。
玄米ご飯の美味しい炊き方

玄米を炊くために必要なのが、主にこの3つです。
- 炊飯器
- 圧力鍋
- 土鍋
ちなみに、私のおすすめは圧力鍋。
そのメリットは後ほどお伝えしますね。
それでは、それぞれの炊き方を解説してゆきます。
①炊飯器で炊く

まず最初に紹介するのは炊飯器で炊く方法です。
1、計量
玄米を計量カップできちんと計ります。
2、洗う
玄米をボウルに入れて水を流し込んだら、サッと洗い流します。
玄米は白米のようにしっかり研ぐ必要はありません。
ごみやほこりを取るくらいの感覚で良いです。
これを2~3回繰り返しましょう。
3、もみ洗い
両手で玄米をすくい上げ、手のひらですり合わせるようにもみ洗いします。
お米の表面に軽く傷がつくことで、水をよく吸って、柔らかく炊き上がります。
4、水加減
洗い終わった玄米を炊飯器の内釜に入れたら、玄米の量に対して約1.5倍のお水を入れます。
炊飯器に玄米モードがある場合は、設定されている水加減にしてください。
お米の種類、また炊飯器によって炊きあがりの状態が変わってきます。
何回か試してみて、自分の好きな水加減を見つけましょう。
この時、より美味しく炊き上げる為に、昆布(3cm程度)とお塩をひとつまみ入れるのがおすすめです。
塩は天然塩が良いですね。

5、浸水
水加減をセッティングしたら、そのままの状態で6時間ほど置きます。
炊飯器の玄米モードによっては、浸水が必要ない場合もあります。
6、炊飯
6時間ほど浸水したら、炊飯スイッチを入れましょう。
タイマーでセットしておいてもいいですね。
7、蒸らし
炊き上がったら、すぐに蓋を開けずに10分ほど蒸らします。
そうすることで、水蒸気がお米になじんで、粘り気のある美味しいご飯になります。
炊飯器の底から、お米をつぶさないようにご飯を混ぜましょう。
炊飯器は簡単ですし、玄米モードがあれば、さらに楽です。
しっかり浸水させてから炊くことで、炊き上がりがやわらかくなります。
【おすすめの炊飯器】
玄米が美味しく炊けます!
お高いですが、玄米食をするなら炊飯器の中ではベストな選択です↓
②圧力鍋で炊く

続いて、圧力鍋での炊き方を解説します。
1~3、計量・洗う・もみ洗い
炊飯器で炊くのと同じです。
4、水加減
洗い終わった玄米を圧力鍋に入れます。
内鍋があれば、それを使うことをおすすめします。
圧力鍋の場合、水加減は玄米の約1.2倍の量でいいです。
ただし、これも圧力鍋の種類、お米の種類によって若干変わってきますので、何回か試してみましょう。
炊飯器と同様、この時に昆布を3cm、お塩をひとつまみ入れることで、臭みが消えて、旨味もつきます。
また、圧力鍋で炊く時は、大豆や黒豆、小豆を入れるのも良いです。
水に浸けてなくても、圧力鍋なら豆類も炊けます。
5、浸水
圧力鍋の場合、浸水はしなくてもよいです。
そのまま炊いてもモチモチの食感に炊き上がります。
6、炊飯
種類にもよりますが、圧力鍋をセットして、オモリを乗せて、火に掛けます。
はじめは強火で、沸騰してオモリが勢いよく振れたら、弱火にして22~25分加熱する。
7、蒸らし
火を止めてから、すぐに蓋を開けずに最低でも10分蒸らしましょう。
オモリを外す時は、オモリを傾けるなどして、蒸気を完全に逃がしてから蓋を開けてください。
玄米は軽くかき混ぜて、布巾などをかぶせて、さらに軽く蒸らしてからいただきます。
ちなみに、圧力鍋で炊く時は浸水しなくてもいいんです。
圧力鍋ですとモチモチした食感に炊き上がり、美味しいですよ。
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アルミ製で重たいのが難点ですが、玄米がモチモチ食感に炊き上がります↓
③土鍋

最後は土鍋での炊き方です。
1~3、計量・洗う・もみ洗い
炊飯器、圧力鍋で炊くのと同じです。
4、水加減
洗い終わった玄米を土鍋に移したら、玄米の量に対して約1.5倍のお水を入れます。
そして、昆布(3cm程度)とお塩をひとつまみ入れましょう。
そうすることで臭みが消え、旨味が増えるので、おすすめです。
5、浸水
浸水はたっぷり6時間浸けましょう。
6、炊飯
まずはじめに中火にかけて沸騰させます。
沸騰したら弱火にして、25~30分じっくりと炊きましょう。
蓋の縁から泡がぶくぶくと出てきますが、25分くらいすると蒸気が収まってきます。
そうしたら蓋を開けて、水が残っていないか確認しましょう。
最後に、底に残ってしまった水分を飛ばすために30秒ほど強火にかけてください。
7、蒸らし
炊き上がったら蓋を開けずに10分蒸らしましょう。
土鍋のそこからすくい上げるようにかき混ぜましょう。
土鍋の場合は、炊飯器より手間が掛かり、圧力鍋よりも時間がかかります。
しかし、モチモチふっくらと炊き上がり、本当に美味しいです。
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私が「圧力鍋」をおすすめする理由

玄米の炊き上がりは、調理器具によって違いがあります。
それぞれに特徴がありますので、簡単に表にしてみました。
炊飯器 | 圧力鍋 | 土鍋 | |
浸水時間 | 6時間 | しなくてもいい | 6時間 |
調理時間 | 60-90分 | 50-60分 | 70-80分 |
美味しさ | △ | 〇 | ◎ |
手間 | あまり掛からない | 少し掛かる | 掛かる |
※「調理時間」は、調理器具の種類、メーカーによって差があります。
※「美味しさ」と「手間」は、あくまでも個人的な感想、意見です。
繰り返しますが、私のおすすめは圧力鍋です。
炊飯器で炊くのは簡単ですが、圧力鍋、土鍋に比べると、食感と味が劣ります。
土鍋は美味しく炊けるのですが、圧力鍋に比べると、やはり手間と時間が掛かります。
その点、圧力鍋は、浸水しなくても炊けますし、大豆など豆類も一緒に炊けます。
炊き上がりは、玄米のモチモチした食感がとても美味しく、慣れてしまえば、時間もそう掛かりません。
ただし、これはあくまで一個人の意見です。
人によって好みが違いますし、どのやり方でも、水加減などの調節で美味しさは変わります。
実際に色々と試してみて、自分好みの玄米を炊けるようにしてゆきましょう。
毎日のように炊くことになるわけですから、炊くのにストレスなく、また美味しく続けられるやり方を選びましょう。
最後に

毎日の食事を玄米食にしようと思っても、美味しくないとなかなか続けられないものです。
炊飯器でも、圧力鍋でも、土鍋でも、水加減やそのやり方で美味しく炊けます。
色々と試してみて、自分好みの玄米を炊いてみましょう。
玄米の栄養成分、白米との違いについてはこちらを参考にしてください↓

玄米の美味しい炊き方については、こちら↓
