体にいい油の選び方【カネミ油症事件を忘れてはいけない】

「体に良い油ってなんだろう?」
「油を選ぶポイントってあるのかな?」
こんな疑問に答えます。
- 健康を第一に考えた油の選び方
- 「カネミ油症事件」について
近年、えごま油やココナッツオイル、オリーブオイルなど、ダイエットや美容、健康のために油を摂る「油ブーム」が起きるほど、油の持つ効能に注目が集まっています。
油には沢山の種類があり、それぞれに性質があります。
「種類がありすぎて、結局、どれを選べばいいのか分からない、、、」
そんな人に、油を選ぶ上で本当に大切なことをお伝えします。
筆者プロフィール

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ジャンクフード中毒から自然食品店長に。
20代で体調を大きく崩し、食養を学んで病弱体質を改善。自然食の仕事10年以上の経験と体験をもとに「安全な食品の選び方」と「体にいい自然食」について発信中!
油の選び方~健康を考える上で大切なこと~

油を選ぶ上で大切なこと。
それは搾り方です。
油には多くの種類がありますが、結局のところ、どれも体に良い面があり、摂り過ぎたら体に悪いという面があります。
ですから、「体に良い」とされている油でも、そればかり使うというのはおすすめしません。
人によって体質も違いますし、食生活も違うからです。
油の種類、性質を理解したら、自分の体質、そして料理の内容に合わせて油を使うのがベストです。
その上で、種類よりも大切なのが「搾り方」です。
油は搾り方によって、安全性が大きく変わってきます。
- 圧搾法(一番搾り)
- 抽出法(化学処理)
- 圧抽法(圧搾+抽出)
では、一つずつ解説してゆきます。
①圧搾法(一番搾り)
原料(菜種、大豆など)に圧力をかけて油を搾り取る製法です。
「一番搾り」とも言います。
昔ながらの製法で、手間は掛かりますが、化学薬品を使わないので安心です。
また、ビタミンなどの栄養素も豊富に残り、香り、風味共に良い油が搾れます。
抽出法に比べて効率が良くないため価格が高めです。
②抽出法(化学処理)
原料(菜種、大豆など)に油を溶かす性質の薬剤を入れて、化学的に油を抽出する製法です。
油を抽出した後、蒸留して薬剤を分離させます。その後、脱色、脱臭、酸化防止のためにさらに薬剤が加わえられます。
圧搾法に比べると効率がよく、薬剤を使うことで95%以上油が搾れるので、価格が安くなります。
実は、現在販売されている油のほとんどがこの製法でつくられています。
化学処理しているので、リスクもあります。
揮発させるので安全性が認められていると言われていますが、薬剤としてよく使われる「ノルマルヘキサン」は発がん性が疑われています。
③圧抽法
圧搾法で油を搾った後に、その搾りカスに対して抽出法を行う製法です。
圧搾法の場合、原料の油が10~20%残るので、この残りの油を採る為に抽出します。
効率は非常によく、抽出法以上に価格を安くすることができます。
おすすめは圧搾法(一番搾り)です!
健康を考えるなら、圧搾法一択です。
その上で、料理の内容に合わせて種類を選ぶようにするのをおすすめします。
油の種類に関しては、こちらの記事を参考にしてください↓
「カネミ油症事件」を忘れてはいけない

日本では、油をめぐる大きな事件がありました。
長崎県、福岡県を中心に西日本一帯で起きた戦後最大の食品公害「カネミ油症事件」です。
「カネミ油症事件」とは
「カネミ油症事件」とは、カネミ倉庫社が製造した米ぬか油が原因で、頭痛、手足のしびれ、皮膚障害などの症状を訴える人が続出した食品公害。
患者は皮膚の異常にとどまらず、内臓疾患なども併発。発症した女性から「肌の黒い赤ちゃん」が生まれ、社会問題となりました。
1968年10月、最初の患者が確認されてから、健康被害を訴える人は1万4000人を超え、現在も心身の不調に悩む人はなくならず、2018年の統計では、死亡者を含め認定患者数は累計2322人を数えます。
事件の原因は、食用米ぬか油の製造過程でPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入したことが挙げられています。
また、PCBの加熱によってできるダイオキシン類PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)が主因と判明しました。
PCDFの毒性はサリンの約10倍だと言われています。
抽出法には少なからずリスクがある
PCBが油に混入したのは、抽出法により油を溶剤で溶かした後、油の臭いを取り除く脱臭工程であったことが分かっています。
脱臭工程でPCBが混入した要因は、「パイプに穴が空いていた」「脱臭塔の工事ミス」など諸説あり、はっきりとは分かっていません。
しかし、いずれにしても、混入したPCBを加熱したことにより、毒性の強いPCDFが発生してしまいました。
抽出法は、化学的な溶剤を使い、工業的な製造過程をいくつか行う必要があります。
圧搾法に比べて、安全面にリスクがあることを忘れてはいけません。
カネミ油症事件について、詳しく知りたい方は、厚生労働省のホームページで詳しく説明されていますので、参考にしてください≫https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kenkoukiki/kanemi/
まとめ|油を選ぶ1番のポイントは「搾り方」

油を選ぶ上で大切なのは搾り方です。
それから、種類を選びましょう。
日本で起きた「カネミ油症事件」を記憶している人は、現代ではほとんどいないかもしれません。
しかし、事件が原因で苦しんでいる人は今もいます。
毎日、体に入る油だからこそ、ましてや、健康の為に摂る油だからこそ、安全な油を選んでほしいと思います。
- 油を選ぶ上で1番大切なのは「搾り方」
- 油の搾り方は3種類ある
- 油が原因で起きた食品公害「カネミ油症事件」を忘れてはいけない
- 安全性を考えると油は圧搾法
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