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【節分】いわしを飾る理由とは?由来と栄養効果を徹底的解説

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2月といえば節分ですね。

節分といえば「豆まき」が一般的ですが、「いわし」を飾る風習があることはご存知ですか?

最近ではあまり見かけなくなりましたが、かつては多くの家庭で玄関にいわしを飾る風景が見られました。

その意味や由来を知ると、日本の伝統文化に新たな興味が湧いてくるはずです。

また、この時期にいわしを食べることが、実は体にも理にかなった理由があるのです。

節分の伝統を深掘りしながら、いわしの意外な効果と日本文化の魅力を一緒に紐解いてみましょう。

あるとむ

自然食×食養生アドバイザー
食を見直してジャンクフード依存・虚弱体質から脱却。自然食品店の店長として14年の経験、食養生・薬膳などを学び得た知識を活かし、ブログやSNSで広く発信中。
2023年食養生講座をスタート、2024年初著書『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)を出版。オンラインで食事改善の相談・サポートもしています。

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節分にいわしを飾る理由

節分の日にいわしを飾るのは、「鬼払い」や「魔除け」の意味があります。

具体的には、焼いたいわしの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して玄関に飾ります。

この飾りは「柊いわし」と呼ばれ、鬼が嫌う2つの要素を組み合わせています。

  1. いわしの臭い:焼いたいわしの強い臭いが鬼を遠ざけると信じられていました
  2. 柊のトゲ:柊の鋭い葉が鬼の目を刺すと考えられていました

「柊いわし」は主に西日本に根付く風習で、関東や東北ではあまり馴染みがありません。

また、飾る期間は地域によって異なり、節分当日のみの場合もあれば、2月末まで、または1年間飾る場合もあります。

飾り終えた柊いわしは、神社へ納めたり、塩で清めて処分するのが一般的です。

節分とは?

「節分」とは、季節の分かれ目のことをいいます。

節分は1年に4回あり、それぞれ「立春」(2月4日頃)、「立夏」(5月6日頃)、「立秋」(8月7日頃)、「立冬」(11月7日頃)の前日が節分の日とされています。

中でも「立春」は、旧暦では新しい年の始まりにあたる元旦のような重要な日であり、その前日となる節分の日が大晦日にあたることから馴染みが深く、現在にその形を残しています。

昔の人々にとって、春の節分は、邪気を払い、新しい年を清らかな気持ちで迎えるための大切な準備の日でした。

節分にいわしを食べる理由

節分の日には、いわしを食べる「節分いわし」という風習もあります。

これも鬼払い・魔除けの意味が込められています。

いわしの漢字「鰯」は、魚へんに「弱い」と書きます。

この語源は以下のような理由からです。

  • 陸にあげるとすぐに死んでしまうことから「弱し(よわし)
  • 昔は身分の低い人が主に食べていたため「卑し(いやし)

いわしを焼くと独特の臭いと煙が立ちます。

この臭いと煙が鬼を遠ざけると信じられていたのです。

そんないわしには、冬の寒い時期を元気に過ごすための栄養が豊富に含まれています。

節分にいわしを食べることは、とても理にかなった健康法ともいえます。

いわしの栄養

下の表はマイワシの身(生)100gあたりに含まれる栄養成分です。(頭部、内臓、骨などを除いた身の部分に含まれる栄養成分)

エネルギー169kcal
タンパク質19.2g
脂質9.2g
炭水化物0.2g
食物繊維0g
レチノール8μg
ビタミンD32μg
ビタミンE2.5mg
ビタミンB20.39㎎
カリウム270mg
カルシウム74mg
マグネシウム30mg
七訂日本食品標準成分表を参照

いわしはヘルシーですが、とても栄養価の高い魚です。

特に、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸、カルシウム、ビタミンD、良質なタンパク質が多く含まれているのが魅力です。

いわしの種類

いわしには「マイワシ」「ウルメイワシ」「カタクチイワシ」の主に3種類あり、いわしの漁獲量の大半を占めているのがマイワシです。

マイワシは背が青緑、腹部が銀白、体に7つの青黒い斑点があるのが特徴。ウルメイワシは脂肪が多く、うるんだような目をしていることからその名が付けられました。カタクチイワシは最も小さくて、上あごが突き出してるように見えるのが特徴です。

いわしに期待される効能


いわしには、豊富な栄養素が含まれており、次のような健康効果が期待できます

  1. 骨や歯を強くする
    カルシウムとその吸収を助けるビタミンDが豊富で、丈夫な骨や歯の維持をサポートします。
  2. 血流を改善
    EPA(エイコサペンタエン酸)が血管を拡張し、血液をサラサラにして血流をスムーズにするため、循環器系の病気予防に役立ちます。
  3. 脳の活性化
    DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きをサポートし、記憶力や集中力の向上が期待できます。

特に、寒さが厳しい節分の時期は血管が収縮しやすく、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。

いわしに含まれるEPAやDHAは、循環器系疾患のリスクを軽減し、血液を健康な状態にしてくれるのに役立ちます。

節分の日は、二十四節気「大寒」の最終日。「大寒」は1年の最も寒い時期であり、毎年1月20日~2月3日頃になります。二十四節気とは、1年を4つの季節(春夏秋冬)に分けて、さらに6つに分割した暦のことです。

また、現代人に不足しがちなオメガ3脂肪酸が豊富ないわしは、季節を通じて日常的に摂取したい食材です。

この節分をきっかけに、ぜひ食卓にいわしを取り入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

節分といえば「豆まき」や「恵方巻」が知られていますが、いわしを飾ったり食べたりする風習にも深い意味があります。

これらの行事を通して日本の伝統文化に触れると、より豊かな気持ちで節分を楽しめるのではないでしょうか。

また、いわしは非常に健康的な食品ですので、節分だけでなく日常的に取り入れていきたいですね。

家族でいわし料理を囲みながら、日本の伝統を次の世代にも伝えていきましょう!

自然食・食養生アドバイザーあるとむ
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