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「体にいい醤油」ってどう選ぶ?5つのポイントとおすすめ醤油を紹介!

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食事を考えるとき、意外に見落とされがちなのが調味料です。

特に、私たち日本人にとって欠かせない存在の「醤油」。

今回は、安心でおいしい、体にやさしい醤油の選び方をお伝えします。

自然食品店で10年以上の経験を持ち、食養生を実践している私自身が、長年の知識と経験を踏まえて選んだおすすめの醤油も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

あるとむ

自然食×食養生アドバイザー
食を見直してジャンクフード依存・虚弱体質から脱却。自然食品店の店長として14年の経験、食養生・薬膳などを学び得た知識を活かし、ブログやSNSで広く発信中。
2023年食養生講座をスタート、2024年初著書『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)を出版。オンラインで食事改善の相談・サポートもしています。

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体にいい醤油の選び方

醤油の選び方

醤油を選ぶ際に大切にしたいポイントは、以下の5つです。

醤油を選ぶポイント
  1. 原料が「大豆、小麦、塩」のみ
  2. 大豆・小麦は国産100%
  3. 大豆は「脱脂加工大豆」でないもの
  4. 塩は天然塩
  5. 天然醸造、木桶仕込み

それでは、順に解説してゆきます。

①原料が「大豆、小麦、塩」のみ

醤油の基本的な原料はシンプル

まず最初にチェックしたいのが、醤油の原材料です。

本来、醤油は「大豆・小麦・塩」を原料に、ゆっくりと時間をかけて熟成してつくられます。

平均的な製造期間は1~2年といわれ、時間をかけなければうまみや風味を引き出すことができないからです。

しかし、現在ではあまり時間をかけずに大量生産された醤油のほうが多く出回っています。

低コスト・短時間で醤油を作ることができる分、保存料や着色料などの食品添加物が使われているものもあります。

また、塩分濃度の低い減塩しょうゆなどには、保存性を高めるためにアルコールを添加しているものもあります。

醤油は発酵食品のため、もともとアルコールが含まれていますが、価格を安くするためにうま味成分を低くした醤油にアルコールを添加する場合もあります。

それから、甘味料で甘味をつけた醤油もよく見かけます。

使い方にもよりますが、基本の調味料として料理に使うものは、食品添加物やアルコールが使われていない原材料がシンプルな醤油がおすすめです。

スーパーでよく見かける醤油商品の原材料

スーパーでよく販売されている醤油

原材料名
食塩、脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)、小麦、果糖ブドウ糖液糖、大豆(遺伝子組換えでない)/ アルコール

②大豆・小麦は国産100%

さらに、原材料は国産のものを選ぶと、より安心です。

醤油に使われる大豆や小麦は、アメリカやカナダなど海外産のものも多く流通しています。

輸入された大豆や小麦の中には、遺伝子組換え作物ポストハーベスト農薬(収穫後の防カビ・防虫処理)が使用されているものもあります。

健康面の安全性を考えて、国産原料の醤油を選ぶのがおすすめです。

また、日本の大豆の自給率は低く、多くを輸入に頼っているのが現状です。

国産の大豆や小麦を使った醤油を選ぶことは、日本の農家を応援することにもつながります。

日本の大豆自給率はわずか7%(2017年・農林水産省調査)
そのうち、93%が輸入大豆に頼っています。

2018年の貿易統計によると、日本の大豆総輸入量は324万トンで、その主な輸入先は以下の通りです。

  • アメリカ:232万トン(72%)
  • ブラジル:56万トン(17%)
  • カナダ:33万トン(10%)
  • 中国:3万トン(1%)

この輸入先を見ると、アメリカ、ブラジル、カナダという遺伝子組換え作物の先進国が最も広く占められています。

実際、アメリカ農務省のデータでは、アメリカ産大豆の94%が遺伝子組換えであることがわかっています。

日本は大豆の大半を輸入に依存しているため、遺伝子組換えが多く流通している可能性が高いことが想像できます。

さらに詳しい情報として、非営利団体『たねと食ひと@フォーラム』が行っており、醤油メーカーへの結果調査も参考にできます。
醤油の遺伝子組み換え原材料についてメーカー11社の回答

③大豆は「脱脂加工大豆」でないもの

醤油の原料に使う大豆には「丸大豆」「脱脂加工大豆」の2種類があります。

こだわりの醤油を選ぶなら、「丸大豆」を使ったものを選ぶのがおすすめです。

脱脂加工大豆は「大豆の搾りかす」のようにいわれることがありますが、これは正しくありません。

実際には、大豆から油を取り除き、醤油醸造用にたんぱく質含有量や粒度を特別に調整した専用品です。

油をあまり含んでいない分、うまみ成分の指標となる窒素分が多くて、またフレーク状になっていることもあり、成分の分解や溶出が速いという特徴があります。

また、通常の丸大豆に比べて安価で、しかも短時間で醤油をつくることができることから、現在国内で製造されている約80%の醤油が脱脂加工大豆を採用しています。

しかし、本来の旨みや栄養価を重視する蔵元では「丸大豆」を原料に選んでいることが多いです。

脱脂加工大豆と比べて、大豆本来のコクや深い味わいが醤油にしっかりと残るため、こだわりの醤油を求めるなら「丸大豆醤油」を選んでいいと思います。

④塩は天然塩

醤油選びでは、塩も重要な要素です。

塩に対してこだわりがある会社は、その塩がどんな塩かも明記しています。

精製塩ではなく、天然塩を使った醤油を選ぶことで、よりナチュラルで体に優しい調味料になります。

天然塩はミネラルが豊富で、体のバランスを整えてくれるので、健康的に楽しみたい方にはぴったりです。

⑤天然醸造、木桶仕込み

醤油のつくり方は、大きく分けて3つの製法があります。

  • 本醸造:昔ながらの製法で、じっくり発酵・熟成させる
  • 混合醸造:もろみ(醤油になる前の状態)にアミノ酸液を加えて熟成させる
  • 混合:しぼった醤油にアミノ酸液を加える

この中で「本醸造」が伝統的な醤油の製法ですが、本醸造と表示されていても、添加物が使われている場合があるため、よりこだわるなら「天然醸造」がおすすめです。

「天然醸造」は、発酵を促進する酵素等を一切添加せずに、ゆっくりと時間をかけて、自然に作られた醤油です。

そして、昔ながらの醤油づくりでは、天然杉でつくられた「木桶」を使って仕込みます。

木桶は四季の温度変化をそのまま中に伝えて、自然のままに発酵ができるという特徴があります。

木桶には菌が住みつくので、その蔵ごとの特徴を生みます。

ちなみに、江戸時代までは醤油、味噌、酢、味醂、日本酒などはすべて木桶でつくられていました。

しかし、時代が変わり、大量生産へ移行してゆく中で、木桶を使う醤油屋はどんどん減っていき、現在は木桶仕込みの醤油は全体の1%ほどといわれています。

日本の伝統的な醤油を守るという意味でも、「天然醸造×木桶仕込み」のものを選びたいものです。

実際に使ってみた!おすすめの醤油5選

実際に私が使ってみて、健康面でも味わいの面でもおすすめできる醤油を5つご紹介します。

これらの醤油は、上記のポイントをしっかりと満たしており、安心して使えるものばかりです。

①ヤマヒサ有機醤油

醤油の産地として有名な香川県小豆島にある蔵元の一つです。

ヤマヒサは日本の中でも先駆けて有機原料を使って醤油造りをはじめた存在です。

国産の有機栽培大豆・小麦、そして天日塩を使用した杉樽仕込みの天然醸造醤油は、まさに理想的な「安心でおいしい醤油」です。

②大徳醤油

兵庫県但馬地域で100年以上の歴史がある大徳醤油は、国産丸大豆、国産小麦100%使用、そしてミネラル豊富な国産平釜塩で仕込んだ天然醸造の醤油です。

国産原料にこだわり、化学調味料・保存料・着色料・エキス・遺伝子組換え原料を一切使用していない安心でおいしい醤油です。

③井上古式醤油

人気の井上古式醤油です。

無添加で、国産原料にこだわった本醸造の醤油は、多くの料理家に利用されていることで知られています。

通常の醤油よりも2割多く大豆を使っていることから、とても濃厚な味になっています。

④丸中醤油

醤油のブランドの中でも有名な1本です。

手間暇かけて吟味された原料を使って、昔ながらの製法で出来上がった醤油は絶品で、こだわりの強い人に人気です。

価格も高めで、口コミは賛否両論ですが、良い醤油というのは間違いありません。

⑤海の精旨しぼり醤油

塩で有名な「海の精」を使用した無添加醤油です。

無添加ならではの味のまろやかさが人気で、お浸しや煮物に使うとすごく美味しいです。

少し割高ですが、大豆、小麦だけでなく、塩にもこだわりたいという人におすすめの醤油です。

まとめ

醤油は、日々の食事に欠かせない調味料です。

選び方にこだわれば、体にやさしく、風味豊かな食事を楽しむことができます。

健康に良い醤油を選ぶためには、原材料や製造方法、添加物などをしっかりとチェックし、安心して使えるものを選びましょう。

良い調味料を取り入れることで、より健康的な食生活が送られるようになりますよ。

醤油を選ぶポイント
  1. 原料が「大豆、小麦、塩」のみ
  2. 大豆・小麦は国産100%
  3. 大豆は「脱脂加工大豆」でないもの
  4. 塩は天然塩
  5. 天然醸造、木桶仕込み

自然食・食養生アドバイザーあるとむ
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