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「まごわやさしい」の意味とは?【和食の合言葉に込められた食材の力】

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「まごわやさしい」って何?

どんな意味があるの?

この記事では、和食の合言葉「まごわやさしい」の意味と、それぞれの食材が持つ効能について詳しく解説します。

この記事で分かること
  • 「まごわやさしい」の意味
  • 7種類の食材が持つ効能
  • 「まごわやさしい」を簡単に実践する方法

あるとむ

自然食・食養生アドバイザー
食を見直してジャンクフード依存・虚弱体質から脱却。自然食品店の店長として14年の経験、食養生・薬膳などを学び得た知識を活かし、ブログやSNSで広く発信中。
2023年食養生講座をスタート、2024年初著書『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)を出版。オンラインで食事改善の相談・サポートもしています。

2013年12月、ユネスコの世界無形文化遺産に「和食」が登録されました。

今、世界中で「和食」が注目されています。

その反面、国内ではグローバル化がさらに進み、日本の食文化が急速に失われているように感じます。

戦後の食の変化は生活習慣病が増えた原因ともいわれ、改めて食事を見直す人も少なくありません。

日本人にとって「和食」は、長い年月かけて積み重ねてきた健康を保つための最高の食事といえます。

そんな和食の合言葉とされているのが「まごわやさしい」です。

あるとむ

「まごわやさしい」を理解したら、毎日の食事がより豊かになりますよ!

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「まごわやさしい」の意味

「まごわやさしい」の意味

まごわやさしい」とは、和食の中でも特に健康効果の高い重要な食材を覚えやすいように、その頭文字を語呂合わせでつくった合言葉です。

「ま」・・・豆
「ご」・・・胡麻
「わ」・・・わかめ
「や」・・・野菜
「さ」・・・魚
「し」・・・椎茸
「い」・・・芋

この言葉は、食品研究家で医学博士の吉村裕之氏が、バランスの良い食事を覚えるために提唱しました。

言い換えれば、「この7種類の食材を毎日摂れれば、健康が保てる」ということです。

では、「まごわやさしい」の食材について、一つずつ見ていきましょう。

合言葉に込められた食材の力

「ま」豆

「ま」は大豆、小豆、黒豆などの豆類。
また、豆腐などの大豆製品も指します。

日本人は昔から豆類を重宝してきました。

豆は貴重なタンパク源で、豆腐や味噌、醤油など日本の食文化に欠かせない食品を生み出しました。

「まめに暮らす」などの言葉があるように、豆は日本人と深い関係がある食べものです。

豆類には良質なタンパク質の他に、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。

「ご」胡麻

「ご」は胡麻のことです。

またはピーナッツ、アーモンドなどのナッツ類を指すとも言われますが、和食の合言葉ですので、胡麻が正解です。

胡麻にはタンパク質、脂質、ミネラルの他にも多くの栄養素が含まれています。

ただし、残念ながら現在、胡麻の99.9%は外国から輸入されたもので、国産は0.1%しかありません。

国産の胡麻を選んで、国内の農家さんを応援したいところですね。

ちなみに、胡麻はそのままでは消化が出来ないので、すりつぶしてから、ご飯にふりかけたり、ほうれん草の胡麻和えなどにして食べるのがおすすめです。

「わ」わかめ

「わ」はわかめだけでなく、昆布、ひじき、海苔など、海藻類を指します。

海に囲まれた日本は、魚や海藻は昔からの大切な食材です。

出汁をとったり、具に使ったり、と様々な料理に海藻が使われます。

しかし、現在の日本は、昔に比べて海藻を食べる習慣が減ってきました。

海藻にはバランスの良いミネラル、そして食物繊維が多く含まれています。

意識して、海藻類を摂るようにしましょう。

「や」野菜

「や」は野菜全般を指しますが、おすすめは「緑黄色野菜」です。

あるとむ

小松菜、人参など色の濃い野菜を積極的に摂りましょう!

野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維、さらにファイトケミカルなど多くの栄養素が含まれています。

健康の為に野菜を摂っている人は多いですが、いわゆるサラダではなく、和食として野菜をいただくのがポイントです。

また、野菜が持つ本来の健康効果を得る為には、質の良い野菜を選ばなければなりません。

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「さ」魚

「さ」は魚、特にイワシなどの青魚がおすすめです。

青魚にはDHA、EPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれていて、血液をサラサラにしてくれます。

また、マグロなどの大きな魚よりも、しらす、ちりめんなど丸ごと食べられる小魚が良いです。

これは「一物全体食」という考えからです。

「一物全体食」とはその名の通り、食べものを丸ごと食べる、という意味。

食養では「命を丸ごといただくこと」が、命の糧になると考えています。

これは魚だけに限らず、お米や野菜にも当てはまりますね。

「し」椎茸

「し」は椎茸、舞茸、しめじ、えのきなどのキノコ類。

キノコは古くから食用として利用されてきました。

旬の時期以外でも、保存食として、漬物や佃煮などにもされます。

そんなキノコは、昔から「免疫を整える食べもの」としても親しまれてきました。

キノコ類は全般的にビタミン、食物繊維が豊富です。
そして、特筆すべきはビタミンDが多いこと。

特に椎茸はビタミンDを多く含み、カルシウム吸収の手助けをしてくれます。

「い」芋

「い」はさつま芋、じゃがいも、里芋、かぼちゃなどのイモ類を指します。

イモ類は食物繊維を豊富に含み、腸内環境を整えてくれます。

農薬があまり使われていないものであれば、さつま芋、じゃがいもは皮つきで調理することをおすすめします。

なぜなら、皮と実の間に重要な栄養が含まれているからです。

「まごわやさしい」には続きがある!?「こ」酵素

最近、「まごわやさしい」に「」を加えて、「まごわやさしいこ」を新しい合言葉にすすめている人がいます。

「こ」は酵素の頭文字で、発酵食品を指します。

発酵食品は、日本の伝統的な食文化に多く見られますね。

そう、味噌、醤油、納豆、ぬか漬けなどです。

▼特にお味噌汁は毎日の食卓には欠かせません

玄米と「まごわやさしいこ」でシンプルな健康食が完成する

「まごわやさしいこ」の食材で調理すれば、シンプルで健康的な食事ができます。

ですが、8種類すべての食材を料理に使うのは難しいと思う人もいるかもしれません。

しかし、実はとっても簡単な方法があります。

それは「玄米」と「具沢山のお味噌汁」です。

あるとむ

たとえば、こんな感じです!

  1. 玄米を大豆(ま)と一緒に炊いて、胡麻(ご)ちりめん(さ)をふりかける。
  2. わかめ(わ)根菜(や)椎茸(し)さつま芋(い)などを入れた具沢山のお味噌汁(こ)をつくる。

※「玄米豆ごはん」でなくても「納豆ごはん」でもいいですね。

これなら料理をするのに、そこまで手間がかかりません。

誰でも簡単に「まごわやさしいこ」の健康食がつくれます。

ちなみに、玄米が苦手な人は無理してする必要はないです。
胚芽米でも、雑穀米でも、白米でも「豆ごはん」にしたらよいですし、「納豆ごはん」でもいいですね。

まとめ

和食の合言葉「まごわやさしい」は、私たち日本人にとっての健康食キーワードです。

「まごわやさしいこ」の食材
  • 「ま」・・・豆
  • 「ご」・・・胡麻
  • 「わ」・・・わかめ
  • 「や」・・・野菜
  • 「さ」・・・魚
  • 「し」・・・椎茸
  • 「い」・・・芋
  • 「こ」・・・発酵食品

この8つの食材を毎日摂ることは決して難しくありません。

玄米+具沢山のお味噌汁で完結します!

以前、厚生労働省が提唱していた「32品目以上食べてください」に比べれば、はるかに簡単な内容だと思いませんか。

毎日の健康づくりに、「まごわやさしい」食事を実践してみましょう。

日本の食文化を学ぶ

日本には素晴らしい伝統食文化があります。

身体にいい食べ物は世界中にありますが、日本人にとって1番体に合っているのは「和食」です。

和食は、日本人の健康を守ってきた食事だからです。

そして、日本の伝統食文化は長い年月かけて紡がれてきた先人の知恵、感謝と願いが込められています。

▼日本の伝統食を学ぶのにおすすめの本

▼食のバランスは歯の構造から学べます

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